社長メッセージ

社長メッセージ




常に世界最高の技術をもって
エネルギー利用の最適化と環境保全に貢献します
環境的側面への対応

昨年開催されたCOP10やCOP16の採択結果を受け、ポスト京都議定書や生物多様性など、地球規模の環境問題に関する議論が活発になっています。鉄鋼事業を中核に、エンジニアリング事業、造船事業など多くの分野で事業を展開しているJFEグループでは、地球環境保全を事業活動における最重要の経営基盤と位置付け、グループの環境理念、環境方針のもと、環境と調和した事業活動を推進しています。

鉄鋼事業の取り組み
「3つのエコ」を推進

JFEスチールでは、すでに世界最高水準にある省エネルギーおよび環境保全対策技術をさらに高めていくために、日本鉄鋼連盟が進める自主行動計画に則り、「エコプロセス」「エコプロダクト」「エコソリューション」の3つのエコを推進し、CO2排出量の削減目標の達成をめざしています。

「エコプロセス」では、製造プロセスにおける2008~2012年度のエネルギー消費量を、1990年度比10%削減(CO2排出量9%削減)とする日本鉄鋼連盟の目標実現に向け、省エネルギー、CO2削減対策を実行しました。2010年度は、導入を進めていた省エネルギー設備が完成し、その効果が発現するなどの成果が出ています。また、革新的技術による根本的なCO2削減を目的としたCOURSE50プロジェクトに参画しており、2011年2月には西日本製鉄所福山地区で実験プラントを稼働させました。

「エコプロダクト」では、オンリーワン・ナンバーワン技術を活かした商品・サービスを社会に提供し、低炭素社会の実現に貢献していきます。これまで、「自動車用ハイテン」「船舶用高強度厚板」「高性能建築用鋼材」などの高機能鋼材をはじめ多くの商品を開発、社会に送り出してきました。今後も技術開発を進め、環境負荷低減に一層役立つ商品・サービスをご提供していきます。

「エコソリューション」では、世界鉄鋼連盟が進める国際連携(グローバル・セクトラル・アプローチ)への参画などを通じて、環境保全・省エネルギー・CO2削減技術を世界に普及させる活動を展開しています。2010年度は、インドJSWスチール社との包括提携、フィリピンPSC社への省エネ技術導入事業化検討などを実施しました。今後も技術移転プロジェクトを通じて地球規模での温暖化防止対策に取り組んでいきます。

エンジニアリング事業の取り組み
商品・サービスの提供で低炭素社会を実現

JFEエンジニアリングでは、さまざまな商品・サービスの提供を通じて環境負荷低減および低炭素社会の実現をめざしています。

2010年度は、10月にグリーンプロジェクト本部を設立し、太陽エネルギー発電、超急速充電器、地中熱利用空調システムなど、次世代環境負荷低減商品の事業化を開始しました。また、市場投入したバラスト水管理システムについてもさらに普及を進め、海洋環境保全・生物多様性保全にも貢献していきます。

また、事業活動においても環境との調和を推進しており、製造、工事、オフィスの各部門ごとに重点目標、管理指標を設定し環境負荷低減に取り組んでいます。2010年度は、産業廃棄物のリサイクル率やCO2排出量の削減など、目標を上回る成果を挙げています。

造船事業の取り組み
エコシップでCO2削減

ユニバーサル造船では、生産活動と商品開発の両面で環境負荷低減を進めています。生産活動では日本造船工業会の自主行動計画の達成に向けて、温暖化防止、産業廃棄物抑制、VOC抑制およびPRTR対象物質フォローを重点課題として取り組み、2010年度はほぼすべての項目で目標を達成しました。

商品開発においては、エコシップ化によるCO2削減に取り組んできました。ハード面で推進効率や燃費の向上を図るほか、ソフト面では運航最適化による省エネルギー化をめざしてきました。2010年度はこれらの技術の進化や組み合わせに加え、自然エネルギーなども活用した「超省エネ船」の開発をミッションとする次世代船開発部を開設、2011年7月に従来船との比較で25%の温室効果ガスを削減する大型バラ積船開発を終え、タンカーなど他の船型においても開発を展開しています。今後は、2020年までに50%のCO2削減をめざします。

循環型社会形成への取り組み
リサイクル事業の推進

JFEグループは、製鉄所インフラを活用した使用済みプラスチックの高炉原料化や、JFEエンジニアリングで展開する地域に密着した取り組みなど、さまざまなリサイクル事業を展開しています。今後は海外も含めた地球環境問題に積極的に取り組み、地球規模での循環型社会の形成に貢献していきます。

社会的側面への対応

JFEグループは「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という企業理念を実践していくために、行動規範・企業行動指針を定めています。そして、コンプライアン スの徹底、環境への取り組みを強化するほか、安全、防災、品質、人権などのテーマについて真摯に取り組みを継続しています。事業運営に際しては、公正・公平・透明なコーポレート・ガバナンス体制のもと、お客様・お取引先様、株主・投資家の皆様、地域社会の皆様などすべてのステークホルダーの利益にかなう諸施策の実行に努めています。

JFEグループは、これからも持続可能な社会の発展をめざし、『挑戦。柔軟。誠実。』を行動規範とし全力で取り組み、社会に信頼されるJFEグループとしてあり続けたいと思います。皆様からの忌憚なきご意見をお待ちしています。

2011年9月