TOP MESSAGE

持続可能な社会の構築に向けて、
世界最高の技術と多様な人材力でグループの重要課題に取り組みます。

JFEホールディングス株式会社代表取締役社長(CEO) 林田 英治
JFEグループの持続的成長と社会全体の持続的な発展への貢献

JFEグループは、企業理念である「常に世界最高の技術をもって社会に貢献」することを通じて、激しく変動する事業環境の中、「技術優位性」と「多様な人材力」、そして広い事業領域で培った「グループの総合力」を活かし、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいりました。

2015年に3カ年の事業運営の方針となる第5次中期経営計画を策定しました。収益目標(経常利益、ROE)の達成時期は少し後ろにずれ込むかもしれませんが、その達成に向けた取り組みを揺るぎなく進めております。事業活動に際しては、グループ発足時に制定された環境理念と環境方針に基づき、地球環境の向上を経営の重要課題の一つと位置付け、環境と調和した事業活動を推進するとともに、これまでに培った世界最高の技術を活用して地球環境課題の解決と豊かな社会づくりに貢献すべく、さまざまな取り組みを行っております。

2016年度は、グループの中核である鉄鋼事業にとって、中国における鋼材の供給過剰やエネルギー関連需要の低迷、原料価格の高騰などの影響により、厳しい事業環境が続きました。しかし、このような状況においても、中長期的な企業価値向上と持続的な成長という観点から、最先端の技術を導入した設備の更新や人材の採用・育成を積極的に行ってまいりました。特に、40年以上稼働してきたコークス炉の改修や、副生ガスを利用した発電所のリフレッシュにより、競争力強化のためのエネルギーコストの大幅な削減に加え、CO2排出量の削減と副生ガスの一層の効率的な再利用が可能となり、企業価値向上と環境保全の両立に大きく寄与しました。

一方、エンジニアリング事業では、廃棄物発電プラントや水処理プラント等の環境インフラ構築事業、バイオマス発電等の再生可能エネルギー事業といった中核事業により、循環型社会の構築に貢献しています。また、商社事業においても、省エネルギー輸送の拡大やグローバルな資源循環の推進、バイオマス燃料の供給を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。このように、事業活動における競争力の強化と地球環境保全の両立は、事業継続において不可欠な重要課題であり、グループの持続的な成長と企業価値向上に大きく寄与し、ひいては社会全体の持続的発展に資するものであると考えております。

JFEグループのCSR重要課題(マテリアリティ)の特定

近年、国際社会では、気候変動抑制に関する「パリ協定」の発効などに見られるように、社会全体の 持続的な発展のための環境保全の取り組みが一層重要度を増しています。また、2015年9月には国 連で「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が採択されました。環境問 題をはじめ貧困・飢餓、エネルギー、平和的社会など、SDGsが掲げる目標は17にのぼり、これは今日の社会や、当社を含むグローバル企業の直面する課題が広範に及ぶことの証といえます。

環境や社会に関する課題は変化し、複雑化しています。さまざまなステークホルダーのニーズに対し、JFEグループの事業活動においてどのような課題が最も重要な意味(リスク低減と機会創出)をもつのか、また、経営資源をどこにどのように投入していくことが効果的であり、グループの社会的価値創造につなげることができるのか、という観点に立ち、今年度より新たにJFEグループのCSR重要課題(マテリアリティ)を特定し、開示することといたしました。

このマテリアリティは、「コーポレートガバナンス」と「人権の尊重・人権意識」を土台とし「良質な商品の提供とお客様満足度の向上」「地球環境保全」「労働安全衛生の確保」「多様な人材の確保と育成」「コンプライアンスの徹底」という5分野におけるグループの重点課題を明確化したものです。今後これらの課題に重点的に取り組み、企業理念の実践を通して、持続的な成長と企業価値の向上、社会への貢献を実現するという、私共の強い意志を示しております。

多様な人材の確保と育成

JFEグループは、2015年4月に人材マネジメントに関しグループ全体の活動の方向性を示す指針として 「JFEグループ人材マネジメント基本方針」を、2016年9月に従業員とその家族の健康保持・増進に関する「JFEグループ健康宣言」を制定いたしました。これらの基本方針や宣言に基づき、グループ各社でさまざまな活動を推進していますが、なかでも「ダイバーシティの推進」を経営の重要課題の一つと位置付け、女性社員の積極的な採用や女性の活躍を推進するさまざまな施策を導入しております。2017年3月には女性活躍推進に優れた上場企業として、2年ぶり3回目の「なでしこ銘柄」に選定されました。

また現在は、高い生産性で新たな価値を創造しながら、従業員一人ひとりが仕事に誇りと働きがいを感じられる職場の構築を目指す「働き方改革」についても、経営陣の強い意思の下、さまざまな取り組みを推進しております。

今後も、多様な人材の確保と育成に向け、このような取り組みをグループ全体で強力に推進してまいります。

コーポレートガバナンスのさらなる充実

当社は、コーポレートガバナンスのさらなる充実を図るため、2015年度に「JFEホールディングス コーポレートガバナンス基本方針」を策定し、社外役員が過半数を占める指名委員会および報酬委員会を設置いたしました。また、2015年度より取締役会の実効性についての評価・分析を実施しており、2017年度には実効性評価の結果を踏まえた指名委員会での議論を経て、取締役会・監査役会の構成の一部を見直すことといたしました。これにより、グループ全体の経営管理体制の一層の強化と、公正性・客観性・透明性の向上を図ってまいります。

社会に信頼されるJFEグループとして

JFEグループは、これからも「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」という企業理念のもと、マテリアリティへの取り組みを通じて、グループの持続的な成長と企業価値の向上、持続可能な社会の実現へ貢献してまいります。

2017年9月
JFEホールディングス株式会社
代表取締役社長(CEO)
JFEホールディングス株式会社 代表取締役社長(CEO)林田 英治