多様な人材を確保し、育成していくために

多様な人材を確保し、育成していくために

複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くために、多様な人材を安定的に採用し、これまで蓄積された技術・技能を新しい世代へ円滑に伝承していくとともに、グローバル人材の育成に取り組んでいます。

1 人材育成の充実

先達から引き継いだ「知」・「技術」を確実に未来の世代につなぐとともに、国内でも海外でも力を発揮できるグローバル人材の育成に取り組んでいます。

技能伝承

大規模なベテラン層の定年退職および新入社員の採用に伴う大幅な年齢構成の変化により、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承が喫緊の課題となっています。JFEグループの競争力の源泉である技術力・現場力の維持・向上のため各事業会社にて様々な取り組みを強力に推進しています。

JFEスチール JFEスチールでは、従来からの技能評価システムや各種研修プログラムに加え、2013年度よりテクニカルエキスパート制度を開始しています。
熟練技能を有するベテラン従業員を専任の教育講師として製鉄所の重要プロセスごとに配置し、非定常・低頻度作業への対応力強化を図るために現場での実地指導や座学教育などを行っています。現在は約160名を配置しており、人材育成の充実に努めています。

技能伝承

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、従来からのベテランによる職種別技能教育に加え、溶接直視カメラや3D組立図などIT技術の積極導入により「技能の見える化」を進めています。

技能伝承


グローバル人材育成

海外事業を拡大していくうえではグローバル人材の育成は必要不可欠です。外国籍の総合職従業員および海外現地スタッフの採用・育成に加え、日本人従業員に対しては、従来から実施している海外留学・研修の充実だけでなく、若手従業員の積極的な海外派遣により実務経験を通じた人材育成を強化しています。

JFEスチール JFEスチールでは海外事業の拡大に対応するため、海外経験の機会拡大を目的に、技術系従業員の国際学会派遣や研究留学・海外語学研修を実施してきました。さらに2014年度には事務系の新入社員全員(34名)を海外事務所・現地法人に派遣する研修を開始し、顧客訪問や営業補助を通じて海外のビジネスに触れる機会を創出しています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、海外事業の拡大を進めており、グローバル人材の育成に注力しています。その一貫として、若手従業員を積極的に海外プロジェクトや海外現地法人へ赴任させる取り組みを行っています。海外子会社のナショナルスタッフの本社研修を常時実施し、文化風習の違いを超えて業務を 実施する風土を醸成しています。

JFE商事 JFE商事では、海外展開を積極的に推進しており、国内外で活躍できる人材の育成を強化しています。海外駐在や語学研修などのさまざまな赴任形態を有し、多くの従業員が入社後の早い時期から海外経験を積んでいます。また、ナショナルスタッフにはマネジメント研修を東京本社で実施するなど、グループ全体の人材育成に取り組んでいます。

2 ダイバーシティの推進

JFEグループではダイバーシティを推進しており、異なるライフスタイルや家庭状況など、多様な背景を持つ従業員の能力を最大限に引き出すための戦略として重要な経営課題の一つと位置付けています。

女性の活躍推進

なでしこ銘柄2014

JFEグループでは、女性従業員の積極的な採用や法定を大きく上回る育児支援制度の充実、ダイバーシティ推進室による研修・啓発活動など、女性の活躍を推進するための様々な施策を展開しています。このような活動が評価され、2015年3月には経済産業省と東京証券取引所に女性活躍推進に優れた上場企業として2年連続で「なでしこ銘柄」に選定されました。また、「平成26年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書) にも当社の取り組みが掲載されました。今後も女性の活躍促進に注力していきます。


女性の活躍推進

2015年版ものづくり白書
http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2015/honbun_pdf/index.html

● 女性管理職登用に関する数値目標

女性の活躍を着実に推進するために、JFEグループとして2020年には女性管理職従業員の人数を3倍とする目標を設定しました。目標を設定した2014年8月末時点のJFEホールディングス、JFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE商事における女性管理職の管理職全体に占める人数は94名(1.8%)でしたが、2015年4月には130名(2.5%)と約40%増加しています。今後も2020年の目標達成に向け努力していきます。

女性管理職登用に関する数値目標

● ダイバーシティ推進室の拡充

2012年に女性および外国籍従業員の採用の拡大に対応するため、JFEスチールにダイバーシティ推進室を設置し、階層別研修や女性交流会など、研修・啓発活動を行ってきました。その活動をほかの事業会社にも展開するべく、2015年にJFEエンジニアリング、JFE商事にもダイバーシティ推進室を設置しました。今後は好事例の水平展開だけでなく、グループ共通の取組を検討するなど、さらなる活動の充実を図っていきます。

出産・育児を経ても働き続けることができる職場環境の整備

● 働きやすい魅力ある企業として育児支援制度を充実

JFEグループでは男女雇用機会均等法の趣旨を踏まえ、性別に関わらず人事賃金制度などにおける平等な取扱はもちろんのこと、法定を大きく上回る児休業・育児短時間勤務期間の設定、事業所内保育所の設置、保育料補助など、出産・育児を経験しても安心して働けるよう育児支援制度を充実させています。


  • 子が3才まで延長可能な育児休業制度 S
  • 子が小学校卒業まで利用できる育児短時間勤務制度 S E
  • 事業所内保育所の設置 E
  • 保育料補助制度 S T
  • 育児・介護などを理由に退職した従業員の再入社制度 S T
  • 育児休業者の情報交換会の開催 T

JFEこどもの森

「JFEこどもの森」で過ごす保育児童

ミーティングで情報交換

復帰に備えてミーティングで情報交換

ダイバーシティの推進
http://www.jfe-holdings.co.jp/environment/society.html

3 多様な人材の確保

JFEグループの持続的な成長を図るため、安定的な採用を行うとともに、採用ソースを多様化し、女性・外国人の採用および中途・通年採用を積極的に実施しています。

● 採用計画と実績

第5次中期採用計画(2015~2017年度)
1,200~1,300名程度


2015年度採用実績
1,190名


  • 総合職に占める女性採用比率:10%(46/442名)
    内、事務系総合職:21%(26/122名)
  • 総合職に占める外国人採用比率:4% (15/442名)
  • 中途・通年採用比率:35%(407/1,190名)
    うち、総合職に占めるキャリア採用(中途採用)比率:33%( 145/442名)
    うち、現業職に占める中途採用比率:36%( 262/735名)

JFEスチール JFEスチールでは、現業系新卒採用者の10%以上を目標として女性従業員の採用拡大に取り組んでいます(2012年度19名、2013年度22名、2014年度24名、2015年度48名)。また、働きやすい職場環境の実現に向けて、製造現場のトイレ・シャワーなどのインフラ整備も進めています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、多様な文化、価値観をもつ人材を必要としています。新卒だけでなく、キャリア採用(中途採用)にも注力し、総合職におけるキャリア採用者数は、2013年度40名、2014年度97名、2015年度128名と年々拡大しています。また海外拠点では現地化を推進し、現地の優秀な人材確保にも取り組んでいます。

JFE商事 JFE商事では、新卒採用に関しては海外の大学卒業者や、第二新卒者に対応した秋(10月)入社の導入などの多様化を進めるとともに、現在は総合職のキャリア採用に注力しています。専門知識を持ったスペシャリストや他社での勤務経験を持った人材を採用することで、さまざまな人材の確保を目指しています。

4 働き方改革

いわゆるサービス残業が発生しないよう適正な労働時間管理を徹底し、ストレスなどを主因とする心の健康確保のためメンタルヘルス相談窓口を設置するだけでなく、従業員の働きがい・生産性の向上を目的に、従業員間の交流を促進し、双方向のコミュニケーションを充実させるとともに、長時間労働の改善、ワーク・ライフ・バランスの推進などの働き方改革にも注力しています。

JFEスチール JFEスチールでは、専門業務型裁量労働制の研究部門への導入やフレックスタイム制の適用を本社・支社だけでなく製鉄所のスタッフ部門にも拡充することなどを通して、柔軟な働き方をサポートしています。また、本社から製鉄所への設備投資権限の大幅委譲やテレビ会議・パソコン会議などのITツールの有効活用といった業務再構築活動を行っており、意思決定のスピードアップと業務の効率化に努めています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、「早く出社して早く帰る」風土醸成のため、就業時間を8時から16時45分とし、20時以降の残業を原則禁止としています。また、システム化により付加価値の低い仕事を20%削減する「SHAPE-UP」活動を実施し、業務効率化を推進するとともに、あらかじめ上司との間で休みの計画を作成する「働き方計画表」の活用や、有給取得奨励日・定時退社日の設定などを行い、ワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んでいます。

JFE商事 JFE商事では、「Change of Work Time(ワークタイムの変化)」として従業員の「健康増進・ワークライフバランス増進・生産性向上」を目的に、従来から毎週水曜日に実施している定時退社デーに加え2015年4月より22時以降の深夜就業を禁止し、時間外労働の削減に努めています。その結果、残業時間は大幅に削減されています。

終業後のサークル活動

終業後のサークル活動