
JFEグループは、社会を構成する一員としての企業の責任を自覚し、より良い社会の構築に向けて企業の社会的責任(CSR)を果たしていくことを経営の根幹に据え、取り組みを強化しています。その一環として、2005年10月、JFEホールディングスに「JFEグループCSR会議」(議長:社長、約3カ月に1回開催)を設置し、コンプライアンス、環境、人事労働、安全・防災、社会貢献、反社会的勢力への対応など多岐にわたる範囲を対象として、JFEグループのCSRへの取り組みを監督・指導しています。また、グループを横断する「グループコンプライアンス委員会」や「グループ環境委員会」「グループ内部統制委員会」などを設置してそれぞれの取り組みを討議するとともに「JFEグループCSR会議」でこれら内容を報告・共有化しています。
JFEスチールでは、CSRの定義を「ステークホルダーの満足度を高め、企業価値を向上させること」とし、環境保全、安全、防災、コンプライアンスなど、会社の存続基盤にかかわる分野を最優先課題として位置付けるとともに、①PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルの確立、②CSR意識の浸透を重点課題として取り組んでいます。
推進体制としては、社長を議長とする「CSR会議」を設置し、CSRにかかわる課題や方針の審議と施策の進捗確認を実施しています。2010年度は合計6回のCSR会議を開催し、11の各委員会・部会ごとに議論を交わしました。
活動の一例として、「CS(お客様満足)部会」では、お客様から「最初に声が掛かるJFE」、「頼りになるJFE」を合言葉に、営業スタッフの商品知識の充実に向けて、事務系スタッフへの鉄鋼技術に関する研修を強化しました。さらに、社内報告会である「お客様との接し方」報告会では、海外事務所の現地駐在員も参加するなど、これまで以上に幅広い活動を展開しました。
また、「社会貢献部会」では、工場見学者の受け入れ拡大、JFEまつりの地方行政との共催、地域スポーツイベントの支援など、製鉄所を中心にした活動を継続することに加え、小学校への出張授業やエコプロダクツ展における小・中学生向け企業ブース巡回企画(=こどもエコツアー)などに新たに取り組んでいます。
JFEエンジニアリングは、コンプライアンス、安全、防災、環境保全を企業が遵守すべき4つの基本的責任と定め、CSRを経営の根幹に据えた事業活動を展開しています。コンプライアンスについては、研修やガイドブックの配布を通じて社員の意識向上を図るとともに、業務プロセスを不断に点検し、法令違反の未然防止を図っています。
ユニバーサル造船は、JFEグループ企業行動指針を遵守し事業活動を推進しています。特にコンプライアンス、環境、内部統制に重点的に取り組んでいます。
2010年度は、社内イントラ掲示板や社内報などを活用して、定期的にコンプライアンス情報を積極的に発信するなど、コンプライアンス啓発活動の活性化に努めました。
2011年度は引き続きCSR意識の向上に努めるとともに、子会社におけるコンプライアンス推進活動を強化していきます。
CSR通信
JFEスチールグループ各社においても、JFEスチールのCSR活動に準じ、安全衛生・環境・コンプライアンス活動・BCP対応・品質監査・独占禁止法への対応など各分野でさまざまな取り組みを進めています。
各社の活動は、グループ会社間の各種連絡会(2010年度は8回開催)を通じて情報共有・応用展開されることで、各社の活動レベルアップにつなげているとともに、JFEスチールにおいてもグループ各社の活動を確認・指導しています。
その他、JFEスチールはJFEスチールグループ各社に「CSR通信」を配布し、各社のCSR活動の推進を支援しています。
JFEグループは、CSRに関する重点項目が適切に実行されていることを確認するために、内部監査部門による業務監査に環境管理、独占禁止法遵守、経費管理、海外事務所管理、税法遵守、安全などCSRに関するテーマを盛り込み、各テーマについて順番に監査しています。
監査で問題点や指摘などがあれば、ホールディングスと事業会社の監査部門が連携することで、グループ内でその情報を共有し、グループ各社のCSR活動に反映させるよう努めています。