循環型社会を支えるリサイクル技術

循環型社会を支えるリサイクル技術

JFEグループの資源循環ソリューション

JFEグループは、さまざまなリサイクル事業を展開しています。製鉄所のインフラを活用して廃棄物を大量利用する体制を構築し、使用済みプラスチックを高炉の原料に再利用しているほか、エンジニア分野では使用済みプラスチックの選別・保管やゴミの固形燃料化など、地域社会に密着したリサイクルを実現しています。

このように、廃棄物の種類にあわせて適正に処理(マテリアル/ケミカル/サーマルリサイクル)し、最終処分量を最小化するソリューションを提供することで、循環型社会の形成に貢献しています。

JFEグループのリサイクル事業の展開

JFEグループのリサイクル事業一覧

事例1 再生プラスチック製ボード(JFEスチール)

再生プラスチック製ボード

JFEスチールは、廃棄物として一般家庭から分別回収された「プラスチック製容器包装(その他プラスチック)」をリサイクルし、再商品化しています。

その一つがコンクリート型枠ボード「NFボード」です。厚さ12mmの「NFボード」は建設現場で用いられるベニヤ合板製コンクリート型枠の代替品として、2002年の製造開始以来、200万枚以上が利用されています。合板製の型枠に比べて耐久性が高く、使用できる回数も増えるため、CO2排出量を約45%削減することができます。また、ベニヤ用の木材伐採を減らすことで、熱帯雨林の保護にも寄与します。川崎市が制定している「低CO2川崎パイロットブランド2009」にも選定されています。

また、JFEスチールでは薄肉軽量化を進め、2008年に厚さ5.5mm、2010年に厚さ3mmのボードを開発しました。この薄肉軽量ボードは、現在、選挙用ポスターの掲示板や製鉄所内のコイル保護板などに利用されており、さらなる新規用途を開拓中です。

事例2 循環型社会をリードする横浜エコクリーン(JFEエンジニアリング)

横浜エコクリーンの全景

キルン式灰溶融炉

JFEエンジニアリンググループのJFE環境は、横浜市鶴見区に産業廃棄物焼却施設「横浜エコクリーン」を建設し、2011年7月から運転を開始しました。「横浜エコクリーン」の焼却設備にはキルン・ストーカ方式※1を採用し、焼却能力は1日あたり200トン。バグフィルターの入口と出口には排ガス分析計を設置し、排ガス中のHCl、SOx、NOxを規制値以下に管理しています。灰溶融炉にはキルン式※2を採用し、焼却で残った灰を熔融し、スラグを路盤材などにマテリアルリサイクルしています。さらに、焼却の際に発生する熱エネルギーは蒸気タービンで電力に変換され、サーマルリサイクルされています。

これら最先端のリサイクル技術を通じて、「横浜エコクリーン」は循環型社会の形成に貢献しています。

※1キルン・ストーカ方式
回転によるゴミの攪拌・焼却を行うロータリーキルン炉と、下から空気を送り込み燃えやすくするストーカ炉を組み合わせた焼却炉の形式。ほとんどの産業廃棄物の処理が可能。
※2キルン式灰溶融炉
焼却炉から排出された灰を溶融固化し、灰の容積を低減させるための設備。キルン式とすることで、焼却炉と一体化することが可能となり、省エネがはかられる。