ダイバーシティの推進

ダイバーシティの推進

JFEグループ人材マネジメント基本方針策定

「JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」という企業理念の実現に向け、グループ全体の活動の方向性を示す指針として、第5次中期経営計画の策定と合わせ、2015年4月に「人材マネジメント基本方針」を定めました。グループ各社において、本方針に基づき、実情に応じた具体的な施策を展開していきます。

JFEグループ人材マネジメント基本方針

1.人権の尊重と公平・公正な人材マネジメントの推進

すべての社員の人権を尊重するとともに、JFEグループ行動規範、企業行動指針の精神を実現する人材を育成し、公平・公正な人材マネジメントを行う。

2.「人を育てる企業風土」の醸成と「働きがいのある職場」の構築

双方向のコミュニケーションの充実により、風通しの良い、人を育てる企業風土を醸成し、安全で魅力に富み、働きがいのある職場環境を構築する。

3.ダイバーシティの推進

女性・外国人・高齢者・障がい者等を含めた多様な人材が、その能力を最大限に発揮し活躍できる環境を整える。

4.優秀な人材の確保および育成の着実な実施

複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くため、多様かつ優秀な人材を安定的に採用し、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承、グローバル人材の育成を着実に実施する。

JFEグループ人材マネジメント基本方針策定

 
女性の活躍推進
なでしこ銘柄2014 2015

JFEグループでは、女性従業員の積極的な採用や法定を大きく上回る育児支援制度の充実、ダイバーシティ推進室による研修・啓発活動など、女性の活躍を推進するための様々な施策を展開しています。このような活動が評価され、2015年3月には経済産業省と東京証券取引所に女性活躍推進に優れた上場企業として2年連続で「なでしこ銘柄」に選定されました。また、「平成26年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書) にも当社の取り組みが掲載されました。今後も女性の活躍促進に注力していきます。

女性の活躍推進

2015年版ものづくり白書
http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2015/honbun_pdf/index.html

女性管理職登用に関する数値目標

女性の活躍を着実に推進するために、JFEグループとして2020年には女性管理職従業員の人数を3倍とする目標を設定しました。目標を設定した2014年8月末時点のJFEホールディングス、JFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE商事における女性管理職の管理職全体に占める人数は94名(1.8%)でしたが、2015年4月には130名(2.5%)と約40%増加しています。今後も2020年の目標達成に向け努力していきます。

女性管理職登用に関する数値目標

ダイバーシティ推進室の拡充

2012年に女性および外国籍従業員の採用の拡大に対応するため、JFEスチールにダイバーシティ推進室を設置し、階層別研修や女性交流会など、研修・啓発活動を行ってきました。その活動をほかの事業会社にも展開するべく、2015年にJFEエンジニアリング、JFE商事にもダイバーシティ推進室を設置しました。今後は好事例の水平展開だけでなく、グループ共通の取組を検討するなど、さらなる活動の充実を図っていきます。

JFEスチール JFEスチールでは、若手女性社員のキャリアに対する不安を緩和するために、ロールモデルとの意見交換、女性社員の人脈構成等を目的とした女性社員意見交流会やワークショップを実施しています。また、女性社員だけでなく女性社員を部下に持つ上司を対象に、仕事とライフイベントの両立を行う社員が直面する課題や不安の理解促進やマネジメント力の向上を目的とした上司向けダイバーシティ研修も実施しています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、女性の活躍を推進するため、ロールモデルとなる女性管理職による働き方や自身の経験談を中心とした講演会を全女性社員を対象に実施し、延べ350人が参加しています。また、部長以上の管理職を対象に上司と部下の関係にスポットを当てたイクボス研修も実施しています。

女性管理職講演会とイクボス研修

女性管理職講演会とイクボス研修

出産・育児を経ても働き続けることができる職場環境の整備

働きやすい魅力ある企業として育児支援制度を充実

JFEグループでは男女雇用機会均等法の趣旨を踏まえ、性別に関わらず人事賃金制度などにおける平等な取扱はもちろんのこと、法定を大きく上回る育児休業・育児短時間勤務期間の設定、事業所内保育所の設置、保育料補助など、出産・育児を経験しても安心して働けるよう育児支援制度を充実させています。

JFEこどもの森

「JFEこどもの森」で過ごす保育児童(JFEエンジニアリング)
JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)でも企業内保育所を開設予定

ミーティングで情報交換

復帰に備えてミーティングで情報交換

■ 各社の両立支援制度の例

項目 法定 会社 各社の制度
育児 育児
休業期間
子が1歳到達まで S 最長3年まで
E 最長2.5年まで
T 最長2年まで
短時間勤務 3歳まで S/E 小学6年生修了まで2時間/日
T 小学3年生修了まで2時間/日
保育料などの補助 定めなし S 認可外保育・病児保育料の一部を補助
E 事業所内保育所の設置・保育料の割引
T 育児休業復帰従業員の保育料の一部を補助
配偶者
出産時の休暇
定めなし S/E 有給休暇5日
T 有給休暇2日
介護 介護
休業期間
93日/人まで S/E 通算2年6カ月まで
T 通算1年
短時間勤務 93日/人まで S/E 通算2年6カ月まで
T 通算1年
キャリア・サポート制度/復職制度 定めなし S/T 出産・育児・介護・配偶者の転勤により退職した従業員を再雇用

S:JFEスチール / E:JFEエンジニアリング / T:JFE商事

 
多様な人材の確保

JFEグループの持続的な成長を図るため、安定的な採用を行うとともに、採用ソースを多様化し、女性・外国人の採用および中途・通年採用を積極的に実施しています。
また、若手社員の定着率向上を目的とし、若手社員の男女の性別に関わらず、先輩社員を相談役として配置するメンター制度や、上司に対するコーチング研修の実施、人事部門によるヒアリングの強化等、様々な対策を実施しており、JFEグループの新卒者の入社後3年間の離職率は5.5%と低い水準となっています。

● 採用計画と実績

第5次中期採用計画(2015~2017年度)
1,200~1,300名程度


2015年度採用実績
1,190名

■ 2015年度採用実績

  総合職 現業職
一般職
総計
事務系 技術系
男性 96 300 396 686 1,082
女性 26 20 46 62 108
総計 122 320 442 748 1,190
女性比率 21% 6% 10% 8% 10%
  • 総合職に占める外国人採用比率:4% (15/442名)
  • 中途・通年採用比率:35%(407/1,190名)
    うち、総合職に占めるキャリア採用(中途採用)比率:33%( 145/442名)
    うち、現業職に占める中途採用比率:36%( 262/735名)

JFEスチール JFEスチールでは、総合職事務系35%以上、総合職技術系10%以上、現業職新卒採用者10%以上を目標として女性従業員の採用拡大に取り組んでいます。また、働きやすい職場環境の実現に向けて、製造現場の設備改善や女性従業員のトイレやシャワー等インフラ整備も進めています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、多様な文化、価値観をもつ人材を必要としています。新卒だけでなく、キャリア採用(中途採用)にも注力し、総合職におけるキャリア採用者数は、2013年度40名、2014年度97名、2015年度128名と年々拡大しています。また海外拠点では現地化を推進し、現地の優秀な人材確保にも取り組んでいます。

JFE商事 JFE商事では、新卒採用に関しては海外の大学卒業者や、第二新卒者に対応した秋(10月)入社の導入などの多様化を進めるとともに、現在は総合職のキャリア採用に注力しています。専門知識を持ったスペシャリストや他社での勤務経験を持った人材を採用することで、さまざまな人材の確保を目指しています。

障がい者の雇用

特例子会社「JFEアップル東日本(株)」「JFEアップル西日本(株)」「三重データクラフト(株)」を設立し、障がい者の雇用の推進と働きやすい職場環境の整備に努めています。

■ 障がい者雇用率(各年6月1日時点) (単位:%)

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
JFEスチール 1.95 2.02 2.06 2.16 2.25
JFEエンジニアリング 1.86 1.88 1.90 1.84 2.00
JFE商事 1.71 1.86 1.90 2.30 2.25

再雇用制度

JFEグループではベテラン従業員が持つ技術や経験の伝承に力をいれており65歳まで働ける制度を整備しています。

JFEスチール JFEスチールでは、60歳の定年退職後も継続的に働くことができる「シニア・エキスパート制度」を設け、就労希望者を再雇用しています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、100%出資子会社「JFEキャリアナビ(株)」を設立し、退職後を視野に入れた従業員のキャリア開発にも取り組んでいます。

JFE商事 JFE商事では、ワーク・ライフ・バランスを考慮したフルタイム勤務、短日数勤務および短時間勤務と多様な勤務形態が選択できます。

 
働き方改革

いわゆるサービス残業を発生させない適正な労働時間管理の徹底、心の健康を確保するためのメンタルヘルス相談窓口の設置といった従来からの施策に加え、従業員の働きがい・生産性の向上を目的に、従業員間の交流促進、双方向のコミュニケーションの充実、長時間労働の改善、ワーク・ライフ・バランスの推進などの働き方改革にも注力しています。

JFEスチール JFEスチールでは、専門業務型裁量労働制の研究部門への導入やフレックスタイム制の適用を本社・支社だけでなく製鉄所のスタッフ部門にも拡充することなどを通して、柔軟な働き方をサポートしています。また、本社から製鉄所への設備投資権限の大幅委譲やテレビ会議・パソコン会議などのITツールの有効活用といった業務再構築活動を行っており、意思決定のスピードアップと業務の効率化に努めています。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、「早く出社して早く帰る」風土醸成のため、就業時間を8時から16時45分とし、20時以降の残業を原則禁止としています。また、システム化により付加価値の低い仕事を20%削減する「SHAPE-UP」活動を実施し、業務効率化を推進するとともに、あらかじめ上司との間で休みの計画を作成する「働き方計画表」の活用や、有給取得奨励日・定時退社日の設定などを行い、ワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んでいます。

JFE商事 JFE商事では、「Change of Work Time(ワークタイムの変化)」として従業員の「健康増進・ワーク・ライフ・バランス推進・生産性向上」を目的に、従来から毎週水曜日に実施している定時退社デーに加え2015年4月より22時以降の深夜就業を禁止し、時間外労働の削減に努めています。

終業後のサークル活動

終業後のサークル活動

 
ワーク・ライフ・バランスの推進

JFEグループでは、育児・介護休業法、次世代育成支援対策推進法などの法制度を遵守することはもちろん、より良い職場環境を提供するために法定を大きく上回る休日・休暇制度の充実を図るとともに、各階層別研修や社内広報誌等を活用し、ワーク・ライフ・バランス推進の必要性や意義を丁寧に周知しています。

JFEスチール JFEスチールでは、女性従業員が安心して働ける職場風土を醸成することを目的に、配偶者の出産時休暇の拡大(5日)や、小学校就学前の子供の誕生日休暇の導入等、男性の育児参加を促す施策も展開しています。また、休日や休暇の取得状況を労働組合とも共有化しており、労使間で必要な改善を図っています。

イクボス宣言

http://www.jfe-holdings.co.jp/environment/pdf/society_ikuboss.pdf

イクボス共同宣言

2015年11月にJFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)は千葉市と共同で「イクボス共同宣言」を行いました。

JFEエンジニアリング JFEエンジニアリングでは、各人の有給休暇取得15日以上を目標に掲げ、7月15日~9月15日の毎週金曜日を奨励日としています。

JFE商事 JFE商事では、階層別研修などを通じて、ワーク・ライフ・バランス制度の周知徹底と利用促進を図っています。また、毎週水曜日の定時退社デーの設定や、全社で業務改革(J-SLIM)活動へ取り組むことで業務効率化への意識を高め、長時間労働縮減を図っています。

■ 育児・介護休業取得の状況 (単位:人) 

休業種類 会社 2012年度 2013年度 2014年度
育児休業 JFEスチール 20(1) 23(1) 27(5)
JFEエンジニアリング 27(1) 21(0) 22(5)
JFE商事 26(0) 32(0) 39(6)
介護休業 JFEスチール 5(2) 5(1) 8(2)
JFEエンジニアリング 5(5) 2(2) 1(1)
JFE商事 1(0) 0(0) 1(1)
 ( )内はうち男性人数

■ 従業員の状況(単体)※

項目 JFEスチール JFEエンジニアリング JFE商事
従業員数(人) 13,824 3,391 951
  男性 12,879 2,984 626
女性 945 407 325
管理職者数(人) 2,510 2,072 350
  男性 2,463 2,019 336
女性 47 53 14
女性管理職比率(%) 1.9% 2.6% 4.0%
勤続年数(年) 21.5 14.3 14.8
  男性 21.4 14.4 14.9
女性 23.5 13.5 14.6
離職率(%) 1.0 1.0 2.7
再雇用者数(人) 1,271 305 21
年休取得日数(平均)(日/年)
15.4 15.1 10.4
所定外労働時間(平均)(時間/月) 27.1 24.9 30.1
育児短時間勤務者(延べ人数) 136 25 25

※人員構成は2015年3月31日現在、その他は2014年度の実績