環境ソリューションビジネス

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JFEグループでは、成長が期待される環境・エコエネルギー分野をターゲットに、グループの総合力を結 集した顧客指向型ビジネス展開を推進しています。
国・自治体や企業などの環境・エコエネルギーのニーズが高まる中、当社グループがこれまで培った技術とノウハウを強みとして、これらのニーズに総合力で応える環境ソリューションビジネスを展開しています。グループシナジーを最大限に発揮するために、グループ横断的組織として「環境ソリューションセンター」をJFEホールディングス内に設置しています。同センターは、環境・エネルギー分野のニーズを発掘し、解決策を企画・提案し、同時に新しい環境・エネルギービジネスを創造していくことを使命としています。JFEでは、このようなソリューション展開を通じて、グループ全体の利益の最大化に貢献する次世代ビジネスへと成長させていくことを目指しています。

循環社会に向けたイニシアティブ
先進的環境ソリューションの代表例のひとつが、自治体と連携した「環境調和型まちづくり」です。JFEでは、自治体が進める環境調和型まちづくりに企画段階から参画し、大都市リサイクル市場に近接する製鉄所の立地優位性と製鉄、エンジニアリングの技術ポテンシャルをもとに、企業、自治体から排出される廃棄物のリサイクル事業に取り組んでいます。具体的には、使用済みプラスチックの高炉原料化、容器包装プラスチックからのコンクリート型枠用ボード製造、塩化ビニル、ペットボトル、家電のリサイクル、可燃性廃棄物のガス化溶融、食品廃棄物のバイオガス化事業などを展開し、製鉄資源などに活用しています。
 また、近隣企業各社との連携を通じて、製鉄所が立地するコンビナート内での資源・エネルギー循環を推進し、循環型社会に寄与する新たな連携ビジネスを創出する取組みを積極的に推進しています。

21世紀のクリーン燃料「DME」プロジェクト
今、「21世紀のクリーン燃料」としてDME(ジメチルエーテル)がクローズアップされています。DMEは、多様な炭化水素系原料から製造が可能であるとともに、燃焼しても硫黄酸化物(SOX)やすす(PM)が全く発生しない環境負荷の極めて小さいクリーンエネルギーです。毒性がなく、優れたハンドリング特性から、発電用燃料(火力発電、コジェネ発電、燃料電池)をはじめ、輸送用燃料(ディーゼル自動車、燃料電池自動車)、民生用燃料(LPGの代替)および化学原料などの幅広い利用が見込まれ、21世紀のクリーン燃料として実用化が期待されています。
 JFEグループは、独自の大量かつ安価なDME直接合成技術をベースとして、2001年12月にパートナー企業と設立した「(有)ディーエムイー開発」を通し、2002年7月からは経済産業省資源エネルギー庁の支援も受け、研究開発を進めてきました。そして2004年1月、世界最大規模となる日量100トンの実証プラント(5トン/日の試験プラントをスケールアップして2003年11月に完成)の試運転に成功しました。今後3年間、試運転・実証実験を繰り返したうえで、商用規模(日産3,000トン程度)のプラントの建設を目指し、研究開発を引き続き強力に推進します。
 また、2004年4月には、当社を含む7社でDMEの普及促進を推進するために「DME普及促進センター」を設立し、DMEの早期導入・普及に向け積極的に活動しています。

DME直接合成実証プラント
100トン/日 DME直接合成実証プラント

エネルギービジネスの新展開
JFEグループでは、高効率自家発電設備を用いた電力卸供給や小売卸事業、また一般廃棄物(RDF)によるリサイクル発電事業、さらには累積124機(91,850kw)の風力発電エンジニアリングおよび風力発電事業など多くのエネルギービジネスを手がけています。
 既に開始しているこのような各種事業に加え、次世代クリーン燃料DMEを用いた環境調和型高効率発電設備開発や固体酸化物型燃料電池開発などにも積極的に取り組んでおり、これらから得た電力・エネルギーに関するノウハウ、技術を活かした顧客指向型ビジネス展開により、JFEグループならではのユニークなエネルギービジネスが可能と考えています。