事業会社概要

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JFEエンジニアリング株式会社

JFEエンジニアリングは、JFEグループの第2のコア事業であるエンジニアリング事業をエネルギー・環境 関連・鋼構造物などの分野で展開しています。

第1次中期経営計画

主要施策
1. ナンバーワン戦略
2. オンリーワン戦略
3. マネージメントの変革

連結財務目標
  億円
  実績
(概算値)
実績 目標* 中期計画
年度 2002 2003 2004 2005
経常利益 120  54  75  160 
売上高経常利益率(ROS) 2.6%  1.6%  2.0%  4.0% 
*2004年度の目標は、2004年8月30日の公表値

2003年度業績回顧
2003年度は、公共事業の縮小による需要低迷と価格低下圧力の中、2002年9月に行った造船事業分社化の影響等も加わり、連結受注高は前期比8.1%減の3,381億円、連結売上高は同25.8%減の3,394億円、連結営業利益は同75.6%減の31億円、連結経常利益は同55%減の54億円となりました。

基本戦略
ナンバーワン戦略-シェア拡大
パイプライン・焼却炉・橋梁等のコア商品について豊富な実績に基づく技術力を発揮し、積極的な提案型営業の展開により、シェアの確保・拡大を目指しています。パイプライン分野では、新技法・新工法の採用やコスト競争力の向上により、焼却炉分野では豊富な品揃えにより、それぞれトップシェアを確保し、また橋梁分野では地方の中小規模案件への営業強化を行うなど、一連のシェア拡大策に取り組んでいます。

オンリーワン戦略-独自技術で市場開拓
成熟化している国内市場において、今後の成長活路を見出すため、あるいは既存事業のシェアを拡大するためには、他社の追随を許さない独自技術の開発が急務です。そこで、2003年度からの3年間で研究開発予算の3分の2(約100億円)を新事業・新商品の開発に投資する計画を進めています。同時に開発した技術の早期商品化・事業化を推進する牽引車的組織として「事業開発推進部」を設置しました。また、エネルギー・環境分野を中心に、プラント建設から、メンテナンス・運営まで視野に入れたライフサイクル型ビジネスの拡大を図っています。中でも「水和物スラリー空調システム」「天然ガスハイドレードによる天然ガス輸送・貯蔵システム」「超高純度テープ状・カーボンナノチューブ合成技術」に関しては、これまでの研究成果が着実に進展しており、早期事業化が最も近いオンリーワン技術です。

各オンリーワン技術開発の現状
水和物スラリー空調システム
 
天然ガスハイドレードによる天然ガス輸送・貯蔵システム
 
高純度テープ状・カーボンナノチューブ(CNT)合成技術
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究開発事業として、実証機を既存オフィスビルに組み込んだ実証実験を開始済。   中小規模ガス田の経済的開発手段として期待され、石油公団(現JOGMEC)の大型研究としてベンチスケールでの実験を実施済。   三重大学との共同特性評価で、独自製造技術にて開発した多層CNTが、現在最も電子放出特性が高いとされる単層CNTを凌ぐ世界トップクラスの電子放出特性を発揮することを確認済。

マネージメントの変革-事業部カンパニー制
当社は、グループ会社を含めて「カンパニー制」を採用しています。「エネルギーエンジニアリング」「環境エンジニアリング」「水エンジニアリング」「製鉄エンジニアリング」「鋼構造」の5事業部と「重工センター」「ソリューションエンジニアリングセンター」の2つのセンターの下に、グループ会社の各事業を、ミッションと各事業部・センターとの関連性を明確にした上で、5事業部2センターに連結し収益管理することで、各カンパニーは収益力強化に向けた経営・運営を行っています。こうした独立事業会社的な運営の中で、業績に連動した評価制度の導入等により、経営責任の明確化と、事業特性に最も適した事業体制の構築や柔軟な顧客対応の強化に取り組んでいます。

2004年度の見通し
2004年度は、引き続き厳しい受注状況が続くと予想されますが、オンリーワン、ナンバーワン戦略のもと新商品の拡充に努め、連結受注高は前期比12.4%増の3,800億円、連結売上高は同9%増の3,700億円を計画しています。既存商品での価格低下圧力は厳しいものの、増収と固定費削減等収益向上策をさらに進めることによって、経常利益75億円の達成を目指します。

海外営業強化-「国際事業センター」を設置
国内市場の成熟化の一方で、中国をはじめとする東アジア、東南アジア市場は、エネルギー分野、環境分野、鋼構造分野等を中心に需要の拡大が期待できると考えており、これら海外市場開拓に積極的に取り組んでいくために、2004年4月「国際事業センター」を設置しました。同センターの設置により、海外事業に関わる全ての経営資源を集中し、業務効率を高めるとともに、厳格なリスク管理と採算管理を推進していきます。製鉄エンジニアリング関連を除いた海外受注規模を、現状の100億円程度から、2005年度までにコンスタントに200億円~300億円獲得できるよう、海外事業の拡大を目指します。
 センター発足後、専任チームで推進する第1号国際プロジェクトとして「インドネシア・大規模ガスパイプラインプロジェクト」の着手や、環境分野に関する中国および東南アジア諸国対応のマーケティングおよび製造・調達拠点の確立を企図した「中国・環境設備エンジニアリング会社への資本参加」など、狙いを定めた事業展開を着実に推進しています。

研究開発体制-「エンジニアリング研究所」
JFEエンジニアリングは、オンリーワン技術による新規事業の開拓と事業領域の拡大を最重要課題のひとつとしています。そのための研究開発拠点となっているのが「エンジニアリング研究所」です。同研究所は、独自技術の開発や、新規事業開拓につながる技術開発、シミュレーション技術を駆使した性能評価・解析や実証プラントによる評価試験などを担当し、JFEエンジニアリンググループの事業活動を支援しています。

現在進行中の主なオンリーワン技術開発テーマ
ターゲット市場 オンリーワン技術/商品 内容
ナノテク   カーボンナノチューブ(CNT)   世界最高レベルの電子放出特性を持つ超高純度テープ状CNTによる、電子源およびFED(電界放出ディスプレイ)等への材料・部品・部材供給。
省エネ・CO2   水和物スラリー空調システム   冷水の2~3倍の熱密度を持つ冷熱媒体を用いた省エネルギー空調システム。
  新冷熱変換システム   従来工場等で利用できずに廃棄されている80℃以下の低温排熱を回収し、冷熱変換する技術。
エネルギー   天然ガスハイドレート(NGH)による
天然ガス輸送・貯蔵技術
  微細気泡流を用いた世界最高の生成速度を有するメタンハイドレートの高効率製造技術を核として、海外中小ガス田からの天然ガス輸送利用チェーンを構築する。
ソリューション   汎用プロセスシミュレーション技術   各種プロセスのシミュレータ構築および運用シミュレーション技術であり、プロセス運用の高効率化/ 最適化を可能とする。
下水処理   生物反応シミュレーション技術   世界標準の活性汚泥モデルに、独自の担体生物膜&装置モデルを組み込んだ、世界初の実用シミュレーション技術。
資源循環   高効率メタン発酵技術   物理化学的処理と生物処理を組み合わせた独自の可溶化技術を核とする畜糞・下水汚泥・厨芥類等の高効率メタン発酵技術。