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JFEグループの概要
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JFEスチールは、世界最先端の技術で鋼板類をはじめとする各種鉄鋼製品を生産しています。自社の生み出す鉄鋼製品が社会の発展に寄与するものであるという誇りと責任を胸に、技術開発や商品開発に力を尽くし、優位性や独自性の高い商品・サービスの提供を通じて様々なニーズにお応えしてまいります。 |
代表取締役社長
馬田 一 |
営業概況/原料価格上昇をコスト削減・販価改善で吸収し、過去最高益を更新
| 粗鋼生産量(スチール単体) |
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2004年度の鉄鋼需要は、公共投資の減少により土木向けは減少したものの、企業業績の改善とそれに伴う雇用情勢の好転・個人消費の堅調などを受け、全体としては造船・自動車などの製造業向けを中心に引き続き高水準に推移いたしました。輸出についても、アジア向けを中心に引き続き堅調でした。
このような状況のもと、JFEスチールの2004年度の連結粗鋼生産量は前期比2.4%増の3,128万トンとなりました。また販売については、製造業向けが増加し、さらに世界的な需要増を背景に国内・輸出の鋼材価格が上昇したため、売上高は前期比15.1%増の2兆4,217億円となりました。
利益については原料価格の高騰などの大幅な減益要因がありましたが、設備稼働率の向上などによるコスト削減や、販売価格の改善により大幅な増益となりました。また海外でも信頼できるパートナーとの戦略的提携関係の構築を図るなどの施策により安定的な輸出先確保を図り、さらに「オンリーワン・ナンバーワン商品の開発」「JFEスチール傘下のグループ会社の早期統合・収益改善」などに取り組むなど収益基盤の強化に努めた結果、連結営業利益は前期比88.0%増の4,563億円、連結経常利益は同116.0%増の4,503億円と、いずれも過去最高益を更新しました。
| 出荷状況 |
2004年度の決算の状況−JFEスチール傘下企業も大きく貢献 (億円) |
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2003年度 |
2004年度 |
年度差異 |
| 売上高 |
単体 |
13,346 |
16,404 |
3,058 |
| グループ会社寄与 |
7,693 |
7,813 |
120 |
| 連結 |
21,039 |
24,217 |
3,178 |
| 営業利益 |
単体 |
1,694 |
3,346 |
1,652 |
| グループ会社寄与 |
733 |
1,217 |
484 |
| 連結 |
2,427 |
4,563 |
2,136 |
| 経常利益 |
単体 |
1,561 |
3,416 |
1,855 |
| グループ会社寄与 |
524 |
1,087 |
563 |
| 連結 |
2,085 |
4,503 |
2,418 |
| ROS |
連結 |
9.9% |
18.6% |
8.7% |
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「オンリーワン・ナンバーワン商品」拡大で品種構成改善

基本戦略/マーケティング機能の充実――品種セクター制とオンリーワン・ナンバーワン戦略
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| 13Cr シームレス油井管 |
八つの品種を基軸にした「品種セクター制」により、販売・生産・物流・研究など部門横断的に収益管理を行い、オーダーごとの収益性を把握し、収益改善のポイントを明確にすることで経営の透明化・明確化・効率化を志向しています。同時にこの体制のもとで、高度化するお客様のニーズを的確に把握し、マーケティング機能の充実を図っています。加えて、2005年中には、統合以来開発を進めてきた「販売・生産・物流の新統合システム」が完成予定であり、さらなる生産ロットの集約による能力拡大やコスト削減、臨機応変な生産指示によるリードタイムの短縮が可能になります。
また、当期のオンリーワン・ナンバーワン製品の売上高の全製品に占める割合は約17%と2年前の3倍近くに高まっており、2005年度には第1次中期経営計画目標である20%を上回る計画です。現在の主なオンリーワン製品はナノハイテン、JFEスーパーコア、ナンバーワン製品はクロメートフリー鋼板や13Crシームレス油井管などです。これら製品は、独自性・優位性を評価してご購入いただけることから収益性が良いため、売上高に占める割合をできるだけ上げるべく取り組んでいます。
生産体制/規模の経済を享受する東西2製鉄所
JFEスチールの国内の製造拠点は東日本製鉄所(千葉地区、京浜地区)、西日本製鉄所(倉敷地区、福山地区)の2製鉄所と知多製造所があります。2製鉄所は出荷鋼材の約8割を占める主力商品である鋼板の生産を中心とし、知多製造所は鋼管の生産に特化しています。JFE発足後、中期計画の主要施策である「抜本的な設備集約」「最適生産体制の構築」に基づき、これまでに高炉2基と下工程で14ラインを休止しました。その結果、稼働率が飛躍的に高まり、収益に大きく貢献しています。
2004年度製鉄所別粗鋼生産量

中期経営計画の状況/1年前倒しで超過達成
JFEスチールは第1次中期経営計画に定められた連結売上高、連結経常利益、連結売上高経常利益率(ROS)などの主な財務目標について、2004年度末時点で1年前倒しで超過達成いたしました。今後はヒト、モノ、カネの効率性をさらに高め、収益力の一層の向上を図っていくとともに、将来にわたる成長性を維持するための投資について、次期中期経営計画の策定を通じ、慎重に検討してまいります。
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経営成績 |
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億円 |
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年度 |
2002
実績(概算値) |
2003
実績 |
2004
実績 |
2005*
見通し |
2005
中期計画 |
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経常利益 |
910 |
2,085 |
4,503 |
4,900 |
2,300 |
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売上高経常利益率(ROS) |
4.6% |
9.9% |
18.6% |
17.9% |
11.0% |
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※2005年5月12日発表値 |
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2005年度の課題/設備の充実・強化、プロダクトミックス改善、海外展開
JFEスチールは第1次中期経営計画の最終年度として、個々のラインの稼働率を最大限に高めるとともに、原料、生産、出荷、物流の各分野における基盤を整備することによって、経営資源の効率性を追求してまいります。JFEスチールの生産設備の中には、稼働後長期間が経過したものがあり、これまでも競争力確保のために必要な施策を行ってきましたが、韓国・中国等の最新鋭の設備を有する製鉄所に伍していくためには、長期的視野に立った設備のさらなる充実・強化が必要だと認識しております。
2004年度以降の主な設備投資
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工事期間 |
費用 |
炉容積/
生産能力 |
備考 |
西日本製鉄所(福山地区)
第5高炉改修 |
2005/2/1〜3/30 |
約210億円 |
4,664m3⇒5,500m3 |
独自の「大ブロックリング工法」で大規模高炉の改修として世界最短の58日間 |
| 同 第4高炉改修 |
2006年度第1四半期の70〜80日間 |
約250億円 |
4,288m3⇒5,000m3 |
「大ブロックリング工法」採用 |
| 同 第5コークス炉増設 |
2004年5月〜2006年6月 |
約110億円 |
約40万トン/ 年
(塊コークス量) |
既存の3炉団に加え、新たな炉団を増設 |
| 同 CGL(溶融亜鉛めっきライン)新設 |
2006年度下期稼働を予定 |
約180億円 |
5万トン/ 月 |
自動車外板用の合金化溶融亜鉛めっき鋼板製造 |
東日本製鉄所(京浜地区)
酸洗設備新設 |
2006年度下期稼働を予定 |
約130億円 |
10万トン/ 月 |
既存の冷延ラインと直結し、薄板鋼板の生産能力を向上 |
また、お客様のニーズに応えうるオンリーワン・ナンバーワン商品・技術の創造を通じて付加価値の向上に努めるなど、いかなる事業環境のもとでも安定した収益を確保することを目指してまいります。JFEスチールの子会社を含むグループとしても、中核事業のさらなる競争力強化ならびに、優位性を確保できていない分野の徹底的見直し・改善により、収益基盤を磐石なものにしてまいります。
海外展開については、今後ますます旺盛になる海外需要に対し、中長期的な視野に立って国際垂直分業を中心とした戦略を推進してまいります。中国広州市における自動車用溶融めっき鋼板の製造設備の建設や高炉一貫プロジェクトの事業化調査など将来に向けた施策を慎重に実施してまいります。また、需給の逼迫により価格が高騰している原料の長期安定確保を目的として、海外の原料サプライヤーに対する投資や提携も積極的に進めてまいります。
(※詳しくは特集部分[Win-Winの国際垂直分業体制、原料の長期安定確保]をご覧ください)
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