【参考資料】


1. DME自動車実用化研究開発に取り組む背景と目的
 
 近年、ディーゼル車の環境対策が急務とされており、現状の解決策として、
   軽油燃料の低硫黄化
   ディーゼルエンジン本体の改良
   高度な後処理技術開発(注1)
   以上3点の対策があげられます。しかしながら全てを解決するには、相当な技術とコストが必要となります。その代替措置として、高効率な内燃機関ディーゼルエンジンの利用と排気ガスをよりクリーンにする目的から、軽油と同じくセタン価(注2)の高いDME燃料の利用を研究し、実証試験を進めてきました。
   
注1) 後処理技術開発:ディーゼルエンジンの排気ガスクリーン化のため、エンジンからマフラーにかけて取り付ける装置技術(三元触媒、酸化触媒、DPF等)は開発途上であり、現状LPG・CNGと同程度にするには困難である。
注2) セタン価:着火性を表す指数。ディーゼルエンジンには、セタン価の高い(45から60)軽油・DMEなどが適する。
   
 
1 . DME自動車開発の目標
  以上の背景からDME自動車実用化に取り組んできましたが、主な目標として
  ディーゼルエンジンに適したDME燃料の最適化(エンジンに馴染む添加剤の開発と混合比率)
  エンジンの最適化及び総合研究
  レトロフィット改造による車両設計製作
  DME自動車普及への施策(インフラの整備)
  を掲げ、平成13年度より3つのプロジェクトを継投しつつ、これまで実施してまいりました。
   
2 .実施プロジェクト内容「DME自動車の実用化フリート試験研究開発」(平成15~16年)
 
コープ低公害車開発(株)は全体を統括し、ディーゼルエンジンの開発動向を調査し、引き続き「DME自動車構造取扱基準(案)」の整備を進め、このほど国土交通省に提出いたしました。
産業技術総合研究所は技術統括を行うと同時に、JFEホールディングス(株)とDME自動車の実用化研究開発の実用化レベルの走行試験として、これまでに改造されたDME自動車を長距離走行させ、実用上の諸課題を明確にし、解決策を策定しています。テストコース走行でのデータを取得し、国土交通省への大臣特認申請を行いました。
伊藤忠商事(株)と三菱ガス化学(株)は、これまで研究開発を進めてきた潤滑性向上剤の最適化研究を基に、DMEのブレンディング装置を設置し、フリート試験を通して、今年度、その実用化を目指し研究中です。
伊藤忠エネクス(株)は普及型DMEスタンドを研究開発し、その実用性を立証しています。また、移動型充填システムとしてスタンド・自動車両用充填ローリー車の開発を進めています。
福山通運(株)は、DMEトラック実証走行試験の実証走行運転を行い、運輸企業から見たDME自動車を評価しています。
(株)小野測器は、DME自動車の排気ガスなどを評価するための車上計測DME燃費計測器を開発し、現在データ取得中です。

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