(※2) DME関連用語について

DME:
 化学式CH3OCH3からなる最も簡単なエーテルである。現在は日本で1万トン/年、世界で15万トン/年程度生産されており、そのほとんどがスプレー用噴射剤(化粧品、塗料、農薬用)として使用されている。
 DMEは、多様な炭化水素系原料から製造が可能であると共に、燃焼時に硫黄酸化物(SOX)やすす(PM)の発生が全くない環境負荷の低いクリーンエネルギーであり、さらに毒性がなく、優れたハンドリング特性から、産業用燃料(ボイラーなど)をはじめ、輸送用燃料(ディーゼル自動車、燃料電池自動車)、発電用燃料(火力発電、コジェネ発電、燃料電池)および化学原料として幅広い利用 が見込まれている。最近では、中国で小規模ながらLPG代替燃料として、商用化が始まっている。

DME直接合成法:
 水素と一酸化炭素を主成分とする合成ガスからメタノール(CH3OH)を合成し、次に、メタノールの脱水反応によりDMEを製造する間接合成法(従来技術)に対し、メタノールを経由せず、合成ガスから直接DMEを合成する方法をいう。

 (1)間接合成法

[天然ガス(CH4)]→脱硫→改質→[合成ガス(H2,CO)]→メタノール合成→[メタノール]→メタノール脱水→DME→[DME(CH3OCH3)]


 (2)直接合成法

[天然ガス(CH4)]→脱硫→改質→[合成ガス(H2,CO)]→DME合成→DME→[DME(CH3OCH3)]


総合反応率:
 原料として供給された合成ガスがDME、メタノール、二酸化炭素などに転換した割合を示す。 プラントの効率を示す重要な指標で、できる限り高いことが望ましい。

DME合成触媒
  反応装置の中に装入され、それ自体は消費されないがDME合成反応を促進する作用を持つ物質で、活性(合成反応促進効果)が高く安定していることが望ましい。活性が極端に低下した場合は、交換する必要がある。今回開発、使用されたDME合成触媒は、反応成績、寿命の点で、既に工業化されているメタノール合成触媒と同等の性能を示しており、量産技術も確立されている。

 

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