2007年度・大学研究助成の交付研究(一覧)(五十音順、敬称略)

1.アジア歴史研究助成 7件

今年度は、57件の応募のうち中国を中心とする日・中・韓の歴史研究が37件と大半である一方、アジア地域統合、東南アジアを中心とした地域の経済・文化・宗教等の研究が20件ありました。審査委員会では地域のバランス、通商・文化交流等の学術分野を考慮して、7件の助成研究を選定しました。
   今年度は漢字文化交流・文献調査2件(沈、真柳)、西アジアから東南アジアに亘る文化交流2件(新谷、馬場)、朝鮮半島の古代史1件(福永)、中国の古代製鉄技術史1件(村上)、中国立憲主義の背景1件(山本)に分類されます。

沈 国威(関西大学外国語教育研究機構・教授)
「漢字文化圏における近代西洋新概念の受容・交流・共有・異化に関する研究」
新谷 英治(関西大学文学部・教授)
「環インド洋文化圏における文化変容とその意義」
馬場 紀寿(東京大学東洋文化研究所・助教)
「スリランカと東南アジア大陸部におけるパーリ語文化圏の形成過程」
福永 伸哉(大阪大学大学院文学研究科・教授)
「古代国家形成期における日韓交流史の考古学的再構築-相互交流の視点を重視して-」
真柳 誠(茨城大学大学院人文科学研究科・教授)
「漢字文化圏古医籍の定量的比較研究-各国伝統医学が共有可能な歴史観の確立」
村上 恭通(愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター・教授)
「四川・成都平原における古代製鉄技術に関する研究」
山本 真(筑波大学大学院人文社会科学研究科・専任講師)
「近現代中国における立憲主義の受容とその社会的背景」

2.技術研究助成 計25件

(1)「鉄鋼技術研究」 16件

応募された研究テーマ別内訳は、鉄鋼プロセス9件、鉄鋼材料25件、鉄鋼関連技術22件でした。これらから、鉄鋼プロセス研究3件(長坂、村上、山口)、鉄鋼材料研究6件(宇田、貝沼、河原、小林、祖山、戸髙)、鉄鋼関連技術研究 7件(明石、岡部、提井、中山、藤浪、森、安田)の16件を選定しました。

明石 孝也(北海道大学大学院工学研究科・准教授)
「ステンレスを用いた固体酸化物燃料電池における電気絶縁性ガスシール技術の開発」
宇田 哲也(京都大学大学院工学研究科・准教授)
「非平衡水素気流中におけるチタン酸化物と遷移金属混合体の還元反応」
岡部 徹(東京大学生産技術研究所・准教授)
「電気化学的な手法によるスカンジウムの新しい製造法に関する研究」
貝沼 亮介(東北大学多元物質科学研究所・教授)
「鉄鋼と溶融亜鉛間の反応拡散に関する基礎研究」
河原 全作(京都大学大学院工学研究科・講師)
「金属の急冷過程における沸騰の微細構造の高時空間分解可視化による解析」
小林 覚(東北大学金属材料研究所附属施設大阪センター・助教)
「低Cr高Alフェライト系耐熱鋼の開発」
祖山 均(東北大学大学院工学研究科・教授)
「金属多結晶体のマクロ・ミクロ歪の計測と制御」
提井 君元(九州大学大学院総合理工学研究院・准教授)
「立方晶窒化ホウ素厚膜形成技術の難削材加工用ツールへの応用」
戸高 義一(豊橋技術科学大学生産システム工学系・助教)
「強ひずみ加工により創製したナノ・サブミクロン結晶粒バルク炭素鋼の疲労特性」
長坂 徹也(東北大学大学院環境科学研究科・教授)
「強磁場と相分離を利用した脱りんスラグの高度リサイクル法」
中山 雅晴(山口大学大学院理工学研究科・准教授)
「電極上に作製した層間化合物を用いるレアメタルの回収技術の開発」
藤浪 真紀(千葉大学大学院工学研究科・准教授)
「空孔型格子欠陥三次元イメージング技術」
村上 太一(東北大学多元物質科学研究所・助教)
「溶融金属生成と酸化鉄の還元の制御による高気孔率発泡ステンレスの製造と評価」
森 謙一郎(豊橋技術科学大学生産システム工学系・教授)
「超高張力鋼板の温・熱間プレス成形法の開発」
安田 秀幸(大阪大学大学院工学研究科・教授)
「Fe系合金凝固過程のその場観察技術の開発と応用」
山口 勉功(岩手大学工学部材料物性工学科・教授)
「化合物飽和析出による鉄スクラップからの銅の除去」

(2)「環境技術研究」 9件

応募された研究テーマの内訳は、環境エンジニアリング技術52件、材料開発28件でした。これらから、環境エンジニアリング技術研究6件(岩澤、中尾、長谷川、福井、町田、横森)、材料開発 研究3件(宇治原、芝田、橋詰)を選定いたしました。

岩澤 哲郎(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部・助教)
「二酸化炭素ガスを付加価値の高い物質に変換する新規包接型超分子触媒の開発」
宇治原 徹(名古屋大学大学院工学研究科・准教授)
「機能溶媒によるSiC低温溶液成長」
芝田 育也(大阪大学環境安全研究管理センター・教授)
「環境調和型触媒の開発とエネルギー型分子変換法の確立」
中尾 真一(東京大学大学院工学系研究科・教授)
「バイオマスエタノール製造プロセスへの適用を指向した単糖/硫酸分離膜の開発」
橋詰 保(北海道大学量子集積エレクトロニクス研究センター・教授)
「電力変換損失を革新的に低減する多重台形ゲート型窒化ガリウムトランジスタ」
長谷川 正(名古屋大学大学院工学研究科・教授)
「LASER-DACによる高圧高温超臨界流体を利用した環境化学反応プロセス基盤技術の開発」
福井 国博(広島大学大学院工学研究科・准教授)
「焼却灰・家畜骨粉のリン酸カルシウムハイドロゲルへの再資源化と燃料電池への応用」
町田 正人(熊本大学大学院自然科学研究科・教授)
「電気化学-触媒ハイブリッド効果による飲料水用硝酸性窒素浄化技術の開発」
横森 剛(慶應義塾大学理工学部・専任講師)
「Trapped Vortex CombustorによるNOx低減技術の開発」


以上