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ニュースリリース


JFEホールディングス株式会社

2010年 JFEホールディングス社長年頭あいさつ

JFEホールディングス代表取締役社長 數土 文夫

數土 文夫

 皆さん あけましておめでとうございます。

 新しい年にあたりまして、JFEグループの皆さんにごあいさつ申し上げます。

百考は一行に如かず

 -キーワードは“温故創新”

 21世紀に入り、人口減少社会がもたらす国内市場の縮小、米国主導からアジア・新興国中心へのグローバル経済の構造転換、国際会計基準導入への動きなど、経済・社会・産業構造のあらゆる局面において発生しているパラダイムシフトは、その変化のスピードを速めております。

 我々JFEもこれまでのビジネスや仕事の仕方を思い切って変えて行かなければ、将来にわたり存続して行くことは不可能です。
 過去のビジネスモデルを踏襲するだけでは、たとえ経済環境が回復してもこれまで同様の収益を期待することはできません。これまでのビジネススタイルに安住していたら、気がついた時には取り残されてしまいます。

 “温故知新”という言葉があります。古い文化や伝統、慣習を常に吟味しながら、そこからさらに新しい“知”を得ることを意味しますが、単に得るだけでは企業の成長と発展はありません。
 我々は、保持すべき企業の普遍的な理念や行動規範を温め、同時に不要となる古い慣習や発想を捨て、常に新しい価値を創りだして行かなければなりません。
 すなわち、“温故創新”です。

 JFEが持ち続けるべき普遍的なものは『常に世界最高の技術をもって社会に貢献する』という企業理念であり、『挑戦。柔軟。誠実。』という行動規範です。
  我々は、JFEの原点であるこの企業理念と行動規範を堅持し、プロフィットモデルの創新に向け、積極果敢にチャレンジして行かなければなりません。
  現状維持は衰退と同じであり、現状打破の原動力は“不断の努力”と“勇気”と“実践”です。

新しいビシネスモデルへの挑戦

 -成長戦略の鍵は“受注力と販売力”

 経済環境激変の中にあっても、将来の飛躍を図るためのJFEの経営方針に揺るぎはありません。今後の事業環境を見極めながら、本年は、昨年策定したJFEグループの成長戦略を、着実に実行していただきたいと思います。
 その際、グループ全体の受注力・販売力の真価が問われる1年となることを強く意識し、これまで取り組んできた技術開発や商品開発と同等、もしくはそれ以上に注力していただきたいと思います。
 単に販売体制を強化するといった視点にとどまらず、これまでの商慣習や受注・販売方法、顧客との関係などを根本的に見直し、新たな需要の開拓に向けて全力を傾注していただきたいと思います。

 特に、国内市場はデフレ経済や少子化の影響で需要の伸びは期待できず、今後は拡大するアジア市場で如何に新たな需要を創出し、JFEの存在感を高めて行くかが、成長に向けた最大のポイントになります。

 さらに、本年の重点課題として実行していただきたいことは、グループ経営のより一層の効率性、生産性の向上です。グループ会社間の重複事業の見直しをさらに進め、加えてグループ全体の生産拠点や営業拠点を点検し、より効率的な機能や配置を追求していただきたいと思います。

 鉄鋼事業においては、需要構造が大きく変化する中で、新しいマーケットに対応した商品開発や環境に対する技術開発を迅速に進め、着実に収益基盤の強化に繋げていただきたいと思います。

 エンジニアリング事業については、公共事業の縮減や内需減退などの環境変化の中で、受注・販売力の強化に努め、他社・他業種との提携関係を推進するなど、攻めのビジネスを展開していただきたいと思います。

 造船事業については、徹底したコスト削減と受注力の強化により、厳しい事業環境の中でも世界で十分戦える高い競争力を、確実に目指していただきたいと思います。

 半導体・都市開発事業については、現在進めている構造改革、事業体制見直しの速やかな完遂をお願いいたします。

企業存続の鍵は危機意識の共有

 -絶え間ない危機への“挑戦”

 今回の世界的な金融危機により、それまで世界経済をリードしてきた米国の巨大金融機関や自動車会社が巨額の債務を抱えて経営破綻し、政府による公的資本の救済を仰ぐ事態に陥ったことは、皆さんご承知のとおりです。このことは、たとえ世界の超一流企業といえども、危機に対する感受性が不足し、変化への備えができていなければ、急激な環境変化に対して如何に脆弱であるかを如実に示しています。

 我々を取り巻く経営環境は、日を追うごとに混迷の度を深め、企業の存続を脅かす危機はいたるところで常に起こり続けています。
 従って、必要なことはグループの社員1人1人が高い感受性を持って危機の兆候を機敏に捉え、これを全員で共有することです。今のままでは生き残れないと認識することが、変革への推進力となります。
 全社員が今一度、JFEの企業理念と行動規範の原点に立ち返り、健全な危機感を持って、変革し続ける新しいJFEに向けて具体的な行動を起こしていただきたいと思います。
  “温故創新”の先にこそ、未来への希望があります。

 最後になりましたが、本年が皆さんとご家族にとり、健康で実り多い年となることを祈念して、年頭のあいさつといたします。