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ニュースリリース


JFEホールディングス株式会社

2011年 JFEホールディングス社長年頭あいさつ

代表取締役社長 馬田 一

代表取締役社長 馬田 一

 皆さん あけましておめでとうございます。

 新しい年にあたりまして、JFEグループの皆様にご挨拶申し上げます。


 世界経済は、国際金融危機とその後の混乱から回復しつつありますが、日本を含む先進国経済の停滞が長引く一方、アジアを中心とする新興国がいち早く立ち直り、力強く回復・成長しています。今後も新興国を中心とする経済成長が続くと考えています。

第3次中期の最終年度

 2011年度が最終年度となる第3次中期計画では、経済環境の急激な悪化はあっても、当社グループの将来の飛躍に向けた基本方針は不変としました。
 その骨子は、厳しい事業環境の時にこそ、企業理念の『常に、世界最高の技術をもって社会に貢献します』と、行動規範の『挑戦。柔軟。誠実。』に立つこと、また下記の5項目を経営の柱として、収益力の強化と中長期的な企業価値の向上に取り組むことです。

  ① 10年先を見据えた革新的な技術開発
  ② 成長と飛躍の足がかりの構築
  ③ グループ経営体制の見直し
  ④ CSRの推進、コーポレートガバナンス
  ⑤ 財務体質の改善と株主還元

 第3次中期の最終年度にあたり、計画の達成度を点検の上で新年度の諸課題を策定し、解決にあたりたいと思います。

10年先の展望を踏まえた次期中期計画

 また、今年は次期中期計画策定の年でもあります。現在の延長線上で考えるのではなく、まず10年先の事業を取り巻く環境変化や将来展望をよく議論し、その上で具体的な中期目標と課題を策定します。

我々は “チャレンジャー”

 JFEグループの今年の重点テーマは下記のとおりです。

 第1点目は、革新的なプロセス技術・利用技術の開発と画期的な新商品の開発を、今まで以上に加速することです。
 日本の強みは、製造業が相互に連携し技術を活かして競争力を高めることであり、我々は、お客様の求める要望や機能を満たす商品とサービスを生み出し続ける必要があります。環境負荷低減や省エネルギーに対するニーズは従来にも増して強まっており、この分野でも世界最先端を目指します。

 第2点目は、国内の事業基盤を強化することです。
 国内の製造拠点での生産性を向上し損益分岐点を引き下げ、高付加価値商品の製造技術を磨き上げます。人材の効率的運用や管理コスト削減を推し進め、事業分野によっては、他社との再編や連携強化で事業基盤を強化します。国内需要が減少あるいは伸びが期待出来ない分野や重複機能が残る分野では、グループ内外との再編も念頭に『選択と集中』により事業を再構築します。

 第3点目は、今後も需要が伸びるアジアに我々の成長のエンジンを求めることです。
 新興国では、インフラ事業に大きなビジネスチャンスがあります。日本が得意とする高度な技術や高付加価値商品の販売に加え、汎用的な技術や商品も大きなマーケットです。その需要を捉える為には、技術に加えてコストも重要です。事業会社もグループ各社も、戦略を共有・連携しながら新たな成長機会を捉えていただきたいと思います。

 新興国のマーケットで競争に挑む我々は“チャレンジャー”なのです。

各社の重点課題

 次に、各事業会社の今年の重点課題は以下のとおりです。

 JFEスチールでは、国内3300万トン(連結3700万トン)体制が確立します。国内の事業基盤に磨きをかけ、革新的な技術と商品の開発に取り組んで下さい。また、海外事業の推進や原料権益の早期確保(目標30%)等も推進し、目指すところは世界有数の高収益企業です。

 JFEエンジニアリングは、シールドや環境リサイクル・水処理分野を中心に提携やM&Aを実施してきましたが、今後も他社との提携を加速する等、事業分野ごとの競争力強化が必要です。また、受注力向上とプロジェクトマネジメント力の強化、更には、特長ある新技術を着実に収益に貢献する商品に育てあげることも大きな課題です。なお、海外事業については、リスクを見極めつつ着実に進めていただきたいと思います。

 ユニバーサル造船は、工数改善と徹底したコスト削減に不断の努力で取り組んで下さい。世界的な能力過剰が今後も続く中、受注力の強化が喫緊の課題であり、お客様の要望に応える船型や省エネ船開発を加速させる必要があります。

 川崎マイクロエレクトロニクスは、現在進めている事業体制の見直しを速やかに完遂し、戦略商品の開発に取り組む必要があります。

グループシナジーの追求

 さて、昨年から個々の事業の効率性・合理性を追求することに加え、全体最適の観点からグループシナジーの追求をテーマに掲げた活動を開始しました。既に鋼材の用途開発・太陽光発電設備・バラスト水処理設備といったテーマで進捗がありました。今後も環境エネルギー分野や海外進出の連携等、様々な分野でグループシナジーをテーマ化して活動します。

人材育成・人材活用

 人材育成や女性社員活用も重要な課題です。各社ともベテラン層の大量定年退職時期を迎えていますが、それぞれの職場特性にあった技能・技術伝承の仕組みを、より確実なものにする必要があります。各階層での適切な配置と教育を行い、新卒・中途入社者の早期戦力化に知恵を絞って下さい。同時に、女性社員が活躍できる場を一層広げて下さい。

 また、グローバル化の進展に対応し、人材確保や人材育成を進めなければなりません。一部の事業会社では海外からの留学生の新卒採用を始めました。異なる文化や価値観を持つ人たちとも理念や目標を共有し、その力を存分に引き出す職場環境を整える必要があります。そして社員の皆様にも「成長のエンジンは海外」という意識を浸透させて下さい。
 今後、若手社員を中心に海外留学や海外勤務の機会を大幅に増やしますので、語学力及び意思疎通能力を身につけさせて下さい。また、海外の会社のマネジメントが出来る高いレベルのグローバル人材育成プログラムも充実させます。

企業価値は、ひとり一人の知恵と行動力の総和

 グローバル化の過程においては、個々人の力量が問われる局面に数多く出会うと思います。これは皆様にとってのチャンスであり、是非チャレンジしていただきたいと思います。その為には常日頃から幅広い分野に関心を持ち、仕事の幅を拡げるように心掛けて下さい。

 JFEグループの企業価値は、我々ひとり一人の知恵と行動力の総和なのです。迅速果敢な挑戦の先に、JFEグループの未来は拓けています。

 最後になりましたが、本年が皆様とご家族にとり、健康で実り多い年になることを祈念して、年頭の挨拶といたします。