• 採用情報
  • サイトマップ
  • Language

PC版

MENU

ニュースリリース


JFEホールディングス株式会社

2012年 JFEホールディングス社長年頭挨拶

代表取締役社長 馬田 一

代表取締役社長 馬田 一

 皆さん あけましておめでとうございます

 新年にあたり、JFEグループの皆様にご挨拶申し上げます。


 昨年は、東日本大震災やタイの洪水など自然災害が相次いだ年でした。JFEグループも仙台地区等で大きな震災被害を受けましたが、グループ各社の皆さんのご支援とご協力により、現在では順調に操業を再開しています。ここにあらためて、早期復旧にご尽力いただいた関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

今年は第4次中期計画スタートの年

 今年はJFEグループ創設から10年となる区切りの年です。これまでを振り返ると、統合直後から様々な分野でシナジー効果を実現し、JFEグループはお客様や株主の皆様等から一定の評価をいただくことができました。

 一方、2008年以降は事業環境の大幅な変化が連続しており、現在の状況は創設時の厳しさを上回っていると言っても過言ではありません。我々は欧州債務危機や急激かつ大幅な為替レート変動等、構造的かつグローバルな問題に直面しています。

 さらに国内の製造拠点の海外シフトや海外からの材料調達が拡大する等、我々を取り巻く事業環境は想像を超えるスピードで変化しつつあります。従って我々は、今後さらに状況が厳しくなることも想定しなくてはなりません。

 このような中、グループ各社では、10年先の長期ビジョンを見据えながら第4次中期計画の取り纏めを行なっています。中期計画策定に際しては、従来の固定観念にとらわれず、新しいアプローチ方法で地球規模のメガコンペティションに挑んでいくことが不可欠です。同時に、将来の金融環境が不透明と懸念されることから、財務体質の着実な改善にも取り組んでいく必要があります。自らを変革し、新しい時代に適合した企業集団にJFEグループを造り変えていくという強い意志をもって、次なるステージへの一歩を踏み出したいと思います。

今年の重点課題

 今年のJFEグループが取り組むべき主要課題は以下の五点です。
 第一点目は、事業収益基盤の抜本的な建て直しを早期に実現することです。事業環境が急激に変化する中、変化に機敏に対応しながら、持続的な成長を図るためにも、収益力の総点検と強化が必要不可欠です。生産性向上の飽くなき追求に加え、連結ベースでのコスト競争力強化、他社との連携も念頭に置いた事業構造改革に取り組んでいきたいと思います。10月から当社直属の事業会社となるJFE商事とのシナジー追求も、具体的な検討を進めていきます。

 第二点目は、環境・エネルギー分野をはじめとして、革新的なプロセス技術・利用技術の開発、および画期的な新商品の開発を通じてお客様に必要とされる技術を提供することです。競合他社は品質・技術の面で着実にレベルアップしています。我々は将来にわたってより多くのお客様からJFEブランドを選んでいただけるよう、技術の内容と開発スピードの両面において他社を凌ぐ成果をあげなければなりません。

 第三点目は、アジアやその他の海外マーケットに深く広く入り込み、我々の特徴と強みを活かして、日本国内のお客様はもとより、海外のお客様にも選ばれる会社になることです。我々が力を発揮する舞台は世界です。これまで培った経験と知恵、ノウハウを活かして、更なるチャレンジを進めていきたいと考えます。

 第四点目は、グローバル化を担う多様な人材を育成することです。今年もJFEグループでは、アジアを中心とした海外の国から新入社員を迎えます。積極的に異文化を受け入れ、価値観の異なる人とのコミュニケーションを強化させ、今後ますます増加する海外業務を通じて、新しい環境に果敢に飛び込んで欲しいと思います。そのために必要な教育システムの整備やOJTの機会の充実等を図っていきます。

 第五点目は、CSRの徹底です。ルールの存在と意味を正しく職場単位で理解し、これまでの活動を踏まえて、更に高いレベルを目指していきたいと思います。また経営の透明性・健全性を担保し、社会から信頼される企業であり続けるために、コーポレートガバナンス体制の充実を図っていきます。

各社の重点課題

 次に事業会社各社の今年の重点課題について申し上げます。

 JFEスチールは、内需ならびに拡大するアジアの需要を確実に捉えてください。また、将来の成長に向けた投資を可能とする収益力を確保するとともに、限られた経営資源の前提のもとで、投資の総合的な優先順位を明確化し、国内製造基盤強化と海外投資の配分を最適化してください。

 JFEエンジニアリングは、環境やエネルギー等、得意分野でのポジション強化、新技術を活かした商品開発、ならびに海外事業の拡大に取り組み、徹底的なコスト削減と収益力の向上に努めてください。

 ユニバーサル造船は、コストの削減に加え、省エネ船など技術優位性のある商品の開発・営業により、お客様との関係を更に強化し、受注拡大に注力してください。

 川崎マイクロエレクトロニクスは、ファブレス企業としての収益力強化とともに、新商品開発や戦略提携先の開拓による事業構造の安定化に取り組んでください。

「スピード」と「行動」

 グローバルに競争環境が激化している現在、将来を予見することは従来以上に難しくなっています。我々は予測困難な状況を克服し前進するために、多面的な検討・考察を行ない、適切に判断し、素早く行動していかねばなりません。そのためには仕事への取り組み方を重要度に応じて常に見直すとともに、新しいアイデアを生み出す時間を従来以上に創出する必要があります。経営の仕組みをシンプル化し、課題を明確にして、公正な議論と十分なコミュニケーションを通じて業務のスピードを上げていくことが重要です。

 以上、年頭にあたり私の思いの一端を述べました。最後になりましたが、本年が皆さんとご家族にとり、健康で実りの多い年となることを祈念し、新年の挨拶といたします。