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ニュースリリース


JFEホールディングス株式会社

2013年 JFEホールディングス社長年頭挨拶

代表取締役社長 馬田 一

代表取締役社長 馬田 一

 皆さん あけましておめでとうございます

 新年にあたり、JFEグループの皆様に一言ご挨拶を申し上げます。


 昨年は、世界経済の先行きに対する不透明感が一気に高まった年でした。債務危機や金融セクター不振の続く欧州に加え、これまで高い経済成長を持続してきたBRICsでも経済の減速が鮮明となりました。
 また国内においても、依然としてデフレ脱却の兆しは見えず、円高の継続等により製造業の海外移転の動きが定着しつつあります。
 これらの経営環境が短期間で改善することは期待できず、当面の間、現在の経済状況が継続することを前提に足元の諸課題に対処していくことが必要です。

1.本年の取り組み方針について

 昨年スタートした第4次中期経営計画では、「既存事業の収益基盤強化」と「成長市場での事業拡大」の両面での取り組みを進めることとしました。
 しかしながら、足元の経営環境は、世界的な需給ギャップの拡大、新興国の技術力向上等により、中期計画策定時の予想を超える困難な状況となっています。株価や格付等、当社に対する評価も年々厳しさを増しています。
 こうした中、本年はまず「既存事業の収益基盤強化」に最優先で取り組んでいただきたいと思います。それなくしては、「成長市場での事業拡大」も、「財務体質の強化」も達成できません。

2.本年の重点課題

 第1に国内収益基盤の強化です。コスト・品質面での競争力強化、サプライチェーンの最適化、お客様サービスの向上等により、足元の経済環境下でも一定の収益を確保できる体質へ早期に転換しなければなりません。

 次にJFEグループの企業理念である、世界最高の技術を開発・実用化し社会に貢献し続けることです。お客様のニーズをいち早く実現する新商品の開発やコスト競争力を高めるプロセス技術の開発に注力し、成果につなげて下さい。

 第3に財務の健全性維持です。投資の優先順位を明確にし、限られた経営資源を効率的に配分するとともに、投資に対するリターンを確実に実現しなければなりません。

 第4に持続的な成長に向けた取り組みです。東南アジアをはじめとする成長市場における製造・販売拠点の拡充や新たなパートナーシップの構築等を進め、現地の需要を取り込み、得意分野の事業を拡大していくことが重要です。

 最後は、グローバル展開に欠かせない人材の確保・育成です。育成施策の充実や多様な人材の継続的な採用等を通じて、グループの活力を高め、斬新なアイデアや行動を生み出す新しい企業文化を根付かせなければなりません。

3.重点課題の取り組みにあたって望むこと

 既に述べましたように、当社グループを取り巻く経営環境は創設以来最も困難な状況にあります。この厳しい淘汰の時代を生き残っていくためには全ての事業会社が収益力の強化に不退転の決意で取り組まねばなりません。この1年の対応が当社グループの存亡を左右するとの認識のもと、社員全員が危機感を共有し、過去にとらわれず、あらゆる対策を検討・実行して下さい。

 また、昨年、サプライチェーンの川上・川下の機能を取り込み、グループの競争力を強化する目的で、JFE商事を当社の完全子会社としました。
 本年は、JFE商事を含む事業会社間の情報共有を更に深め、各社の強みを生かせる分野において、積極的に協業を図ることにより再編の効果を早期に実現していただきたいと思います。

4.事業会社に期待すること

 JFEスチールの最重要課題は製鉄所の収益力強化です。コスト・品質・販売等の実力を客観的・定量的に評価し、改善に全力をあげて下さい。技術部会・品種セクターを通じた更なるベストプラクティスの水平展開など、対応のスピ ードを上げる工夫も重要です。
 また、原料権益・製造拠点・アライアンス等、これまでに実施した投資案件については、投資回収を確実に進めなければなりません。

 JFEエンジニアリングは、都市環境事業やエネルギー事業等、得意分野の拡大や海外事業への着実な取り組みにより、収益の更なる拡大を目指して引き続き精力的に活動して下さい。
 また、お客様ニーズの捕捉と新技術の活用により、今後の事業の新たな柱となる新商品の開発においても成果を期待しています。

 JFE商事は、国内外でJFEスチールと共に新たなお客様の開拓や販売量の拡大に取り組んで下さい。成長市場における加工センター展開、既存拠点の体質強化等、サプライチェーンを強化する取り組みも重要です。
 また、JFEグループの中核商社として、鉄鋼分野以外の各社とも事業戦略を共有し、積極的な提案や貢献がなされることを期待しています。

 造船統合新会社のジャパン マリンユナイテッドは、厳しい受注環境が続きますが、コスト削減や設計力の強化、省エネ技術の進化等、統合効果を早期に実現し、受注の確保と収益の向上に努めてください。

5.最後に

 JFEグループにとって、全ての取り組みはCSRの徹底が大前提であり、また基本です。株主、従業員、取引先、地域社会など全てのステークホルダーに対する責任を果たすことによって、信頼関係を更に深めていくようお願いします。

 以上、年頭に当たり私の思いの一端を述べました。
 本年が皆さんとご家族にとり、健康で実りの多い年となることを祈念し、新年の挨拶と致します。