ニュースリリース


公益財団法人 JFE21世紀財団
JFEホールディングス株式会社

「JFE21世紀財団」
2015年度 大学研究助成 交付研究の決定について

公益財団法人JFE21世紀財団(理事長:林田英治 JFEホールディングス(株)代表取締役社長)は、1990年の設立以来、JFEグループとともに、21世紀鉄鋼産業の振興および豊かな生活文化の形成への貢献を目的とする諸活動を続けてきました。

このたび当財団は、主要活動の一つである大学研究助成事業において、2015年度の助成金 交付対象となる35件の研究(技術研究25件、アジア歴史研究10件)を選定しました。1件 あたりの助成金額は、「技術研究助成」200万円、「アジア歴史研究助成」150万円で、助成金 総額6,500万円となります。当財団では、12月7日に第一ホテル東京(東京都港区)において研究助成金贈呈式を行う予定です。

なお、これにより1991年度から2015年度まで25年間の大学研究助成における累計交付件数および助成金総額は、619件、12億130万円となります。

「社会に開かれた存在を目指し、社会との共存共栄をいっそう進める」を設立趣旨とする当財団は、社会貢献の一端を担う公益事業を、これからも一層推進して参ります。

2015年度・大学研究助成の交付研究(一覧)(五十音順、敬称略)

1.技術研究助成  計25件

技術研究助成は、財団創設時からの継続事業で、「鉄鋼技術」と「地球環境・地球温暖化防止技術」を助成対象としています。「鉄鋼技術」は、日本が世界をリードする先端技術を有し、また将来にわたり世界の産業の主要材料であり続けるための、鉄鋼の製造プロセス・材料開発・鉄鋼関連技術を助成対象としています。「地球環境・地球温暖化防止技術」は、地球環境保全と省エネルギーや再生可能エネルギーなどの地球温暖化防止に資する技術開発を助成対象としています。

今年度は76大学等146件(国公立(含高専)52校117件、私立23校24件、国公立研究機関5件)の応募があり、技術研究助成審査委員会(※1)での厳正な審査の結果、「鉄鋼技術研究」15件、「地球環境・地球温暖化防止技術研究」10件、合計25件を助成研究として選定しました。

(1)「鉄鋼技術研究」 15件

応募された研究テーマ別内訳は、鉄鋼プロセス21件、鉄鋼材料26件、鉄鋼関連技術11件の合計58件でした。このうち鉄鋼プロセス研究7件、鉄鋼材料研究5件、鉄鋼関連研究3件の計15件を選定しました。

石原 真吾  (東北大学多元物質科学研究所・助教)
「ADEMシミュレーションによる充填層軟化挙動の予測」
今中 信人 (大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻・教授)
「高性能環境触媒を用いた一酸化炭素ガスの迅速検知ならびに安全浄化」
伊與田 宗慶 (大阪工業大学工学部機械工学科・特任講師)
「超高強度鋼板抵抗スポット溶接部組織の微細化手法に関する検討」
植木 保昭 (名古屋大学エコトピア科学研究所グリーンシステム部門・助教)
「コークスのガス化過程における炭素質構造変化および灰粒子挙動の解明」
植田 滋 (東北大学多元物質科学研究所基板素材プロセッシング研究分野・准教授)
「高りんスラグの水溶化処理によるりん資源回収」
植松 美彦 (岐阜大学工学部機械工学科・教授)
「Al合金/鉄鋼異種金属継手の疲労設計指針確立に関する基礎的研究」
岡本 範彦 (京都大学大学院工学研究科材料工学専攻・助教)
「脆性セメンタイト相の微小体積力学特性 ― パーライト変形能の起源解明を目指して」
小野 秀樹 (大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻・准教授)
「Cu含有鋼の凝固界面反応を利用した化合物析出・分散モデルの構築」
高田 尚記 (東京工業大学大学院理工学研究科材料工学専攻・助教)
「マイクロピラー圧縮試験による鉄鋼材料の局所力学特性評価法の確立」
寺西 亮 (九州大学工学研究院材料工学部門・准教授)
「γ系ステンレス鋼の3次元微構造解析」
遠山 岳史 (日本大学理工学部物質応用化学科・准教授)
「二酸化炭素を利用した鉄鋼スラグからのリン酸回収プロセスの開発」
藤原 幸一 (京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻・助教)
「PLSと構造正則化に基づいた高精度溶銑温度予測モデルの開発」
北條 智彦 (岩手大学工学部機械システム工学科・助教)
「超高強度低合金TRIP鋼の機械的性質に及ぼすひずみ速度と水素の影響」
丸岡 伸洋 (東北大学多元物質科学研究所・助教)
「充填層型部分溶融還元プロセス解析モデルの開発」
吉年 規治 (東北大学金属材料研究所新素材共同研究開発センター・助教)
「高品位鉄系非平衡粒子の作製および組織制御指針の構築」

(2)「地球環境・地球温暖化防止技術研究」 10件

応募された研究テーマの内訳は、地球環境保全36件、地球温暖化防止44件、環境材料等9件の89件でした。このうち地球環境保全4件、地球温暖化防止6件の計10件を選定しました。

井川 学  (神奈川大学工学部物質生命化学科・教授)
「エレクトロレメディエーションによる除染廃棄物の減容」
遠藤 洋史  (富山県立大学工学部機械システム工学科・講師)
「張り子型グラフェン素材から成る多孔性電極触媒の開発」
楠本 周平  (東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻・助教)
「炭素循環型社会構築に向けたバイオマス資源の選択的変換技術開発」
久保田 章亀  (熊本大学大学院自然科学研究科産業創造工学専攻・准教授)
「省エネルギー化実現に向けたダイヤモンドパワーデバイス製作のための基盤研究」
田中 久仁彦  (長岡技術科学大学大学院工学研究科電気電子情報工学専攻・准教授)
「太陽電池効率改善のためのCu2SnS3単結晶作製法の確立と光学特性の解析」
田辺 克明  (京都大学工学研究科化学工学専攻・准教授)
「金属ナノ粒子を利用した高性能水素貯蔵技術の基礎的検討」
轟 直人  (東北大学大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻・助教)
「ナノポーラス構造を利用した高選択的高効率CO2変換触媒の開発」
能村 貴宏  (北海道大学大学院工学研究院附属エネルギー・マテリアル融合領域研究センター・助教(特任))
「800℃級高温潜熱蓄熱システムの開発」
平山 昌樹  (東北大学未来科学技術共同研究センター・准教授)
「気泡内高密度水蒸気プラズマによる水中難分解性汚染物質の高効率分解技術」
山本 清仁  (岩手大学農学部・准教授)
「電磁探査と地中レーダー探査による土壌健全性の広域的評価手法」
※1:技術研究助成審査委員会 委員長:丹村洋一氏(JFEスチール(株)代表取締役副社長)
  委員:斯界の権威である大学教授・大学名誉教授6名と
JFEグループ会社役員4名に委嘱 (委員名は非公表)

2.アジア歴史研究助成 10件

アジア歴史研究助成は、アジアの全域を研究対象地域とし、各地域の政治、経済、社会、文化等の歴史的経緯を踏まえながら、未来を見据えて考察することで、日本が「21世紀アジアと共存共栄するための日本の産業と文化のVision構築に資する」研究を助成対象としています。

11年目を迎えた今年度は44大学等59件(国公立24大学38件、私立16大学17件、国公立研究機関他4件)の応募があり、アジア歴史研究助成審査委員会(※2)での厳正な審査の結果、下記10件を助成研究として選定しました。応募研究の対象地域は、今年も中国・朝鮮半島・東アジアが51%と過半を占めたものの昨年比減少し、代わって東南アジア(24%)、南アジア(10%)の比率が増加しました。

大澤 正昭  (上智大学文学部史学科・教授)
「中国食糧問題への歴史的考察 -古農書から学ぶ危機対策と循環型農業-」
小笠原 弘幸  (九州大学人文科学研究院イスラム文明史学講座・准教授)
「トルコ共和国建国期の歴史教育におけるイスラーム史」
片岡 龍  (東北大学大学院文学研究科・准教授)
「近世近代移行期東アジアの霊性思想と政治・社会運動の比較研究
―日本東北部・韓半島を中心に―」
加藤 道也  (大阪産業大学経済学部・教授)
「戦前期日本の植民地・影響圏統治における官僚の役割」
桑原 尚子  (福山市立大学都市経営学部・准教授)
「宗教の復興と近代立憲主義の揺らぎ:マレーシア憲法制定史から」
城山 智子  (東京大学大学院経済学研究科経済専攻経済史コース・教授)
「近代中国における港湾都市の形成と機能:大規模データベースの構築と可視化の試み」
田中 裕輔  (東洋大学国際センター・講師)
「現代中国における「日本理解」をめぐるメディア史研究
―日中国交断絶期のメディア関係者のオーラルヒストリー調査から―」
野村 親義  (大阪市立大学大学院文学研究科東洋史学専修・准教授)
「インドにおける企業の発展と企業組織・企業文化」
武藤 秀太郎  (新潟大学経済学部・准教授)
「近代日中企業家間における事業展開と公益活動 ―渋沢栄一と王一亭を中心に―」
村上 友章  (三重大学教養教育機構・特任准教授)
「高碕達之助のアジア版「シューマン・プラン」構想―戦後日中経済交流の原型―」
※2:アジア歴史研究助成審査委員会 委員長:染谷臣道氏(静岡大学名誉教授、本財団評議員)
  委員:梅村 坦氏(中央大学総合政策学部教授)
  委員:菊池秀明氏(国際基督教大学教養学部教授)

「JFE21世紀財団」概要

・名称:
公益財団法人JFE21世紀財団
・沿革:
1990年12月 川鉄21世紀財団設立(旧川崎製鉄(株)が、創立40周年を記念して設立)
2003年4月 JFE21世紀財団に改称
2012年4月 公益財団法人へ移行
・総資産:
31億43百万円(内 公益目的保有財産23億6百万円)(2015年3月末)
・公益目的事業(2015年度公益会計事業費予算:
1億8百万円)
  1. 大学研究助成事業:技術研究助成およびアジア歴史研究助成
  2. 文化振興事業:
  3. ①鉄鋼に縁のある地域への貢献(地域イベントへの協賛等)
    ②「海外子女文芸作品コンクール」協賛と優秀作品文集の小中学校への寄贈

・運営/組織(50音順、敬称略)                     (2015年9月現在)
理事長 林田英治 JFEホールディングス(株)代表取締役社長
専務理事 岡田伸一 JFEホールディングス(株)代表取締役副社長
理 事 浅井滋生 名古屋大学名誉教授
  岡本圀衞 日本生命保険(相)代表取締役会長
  小林栄三 伊藤忠商事(株)取締役会長
  下村節宏 三菱電機(株)相談役
  福島久哲 九州大学名誉教授
  前田正史 東京大学教授
  吉川 洋 東京大学教授
監 事 大木哲夫 JFEホールディングス(株)常務執行役員
  谷上和範 公認会計士、新日本有限責任監査法人シニアパートナー
評議員 井口 学 北海道大学名誉教授
  柿木厚司 JFEスチール(株)代表取締役社長
  染谷臣道 静岡大学名誉教授
  馬田 一 JFEホールディングス(株)相談役
(公社)経済同友会副代表幹事
  前川弘幸 川崎汽船(株)特別顧問
  三島良直 東京工業大学・学長
  山本寛斎 デザイナー・プロデューサー
本件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします
公益財団法人 JFE21世紀財団  Tel. 03-3597-4652

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