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ニュースリリース


JFEホールディングス株式会社

2017年 JFEホールディングス社長年頭挨拶

代表取締役社長 林田 英治

代表取締役社長 林田 英治

 

皆さん、あけましておめでとうございます。

新年にあたり、JFEグループの皆さんに一言ご挨拶を申し上げます。

 

昨年の日本経済は、個人消費の底打ち感はあるものの経済の活動水準は低調であり、雲が晴れないような踊り場状態にありました。しかし、公共投資の進捗などを支えに緩やかに持ち直す見込みもあり、少し明るい兆しが見えてきました。 一方、海外では、イギリスのEU離脱やアメリカ大統領選の結果を受けた保護主義的気運の高まり、金融市場の不確実性の増大など、日本にも大きな影響を及ぼす動きが不安視されます。特に鉄鋼事業においては、中国の供給過剰問題の継続、原料炭はじめ資源価格の急騰など、大変厳しい状況で新年を迎えることになりましたが、今年はこうした動きにしっかり対応していくことが求められる年になると思います。

覚悟を持った収益改善

○第5次中期経営計画最終年度への取組み
JFEスチール・JFE商事は、激しい環境変化に翻弄され、収益目標達成は厳しいかもしれません。しかしながら、これまでの2年間、それぞれは、持続的成長を支えるための施策を第5次中期経営計画通り着実に実施しています。その効果の早期発現に向けた取組みを更に進めて下さい。 JFEエンジニアリングは、収益目標達成まであと一歩です。是非、着実かつ具体的な取組みを実施し、結果を出し、次なる飛躍の土台を作って下さい。

○危機的状況との認識を持ち、覚悟を持った収益改善への取組み
本年度の収益見通しは、JFE発足以来、最低の見込みであり、とりわけ鉄鋼事業を取り巻く状況は厳しく、初の経常赤字という危機的状況です。こうした中、第5次中期経営計画で策定した施策の効果発現を進めるとともに、覚悟を持った収益改善への取組みが必要となります。製造・営業・管理部門それぞれが、長期的視野を持ちながらも、今出来ることを自ら考え、徹底的に実行して下さい。

皆さんにお願いしたいこと

今は、従来の延長線の考えや常識が通用しない時代になっています。これまでの発想や物の見方を大きく方向転換しないと世の中に取り残されてしまいます。そこで、本年の業務に取り組むにあたり、皆さんにお願いしたいことがあります。 一つは、危機に直面しても臆することなく、むしろこの状況をチャンスととらえ行動して下さい。そして、JFEグループの「技術」に裏打ちされたモノづくりによる新たな価値の創造に努めて下さい。 次に、個々人では、これまでの仕事のやり方に埋没してないか、限られた時間の中で本当に価値ある仕事をしているか、といった視点で自らの仕事を見つめ直して下さい。そして、「挑戦。柔軟。誠実。」という行動規範を常に心に刻みながら、業務に取り組んで下さい。

最後に

JFEグループは、JFE発足以来、最も厳しい状況にあり、まさにグループの総合力が問われています。私は、皆さんとともにグループの総力を結集して、この困難な状況を乗り越えていきたいと思います。 最後になりましたが、本年が皆さんとご家族にとり、健康で実り多い年となることを祈念して、新年の挨拶といたします。