1997年度 入社式 社長挨拶(要旨)


日時: 4月1日 10:00〜

場所: 東京本社



入社おめでとう。諸君が川崎製鉄を選択したご縁を大切にしたい。

世の中には“労働の流動性”ということを言う人がいるが、私は「一所懸命」ということを大事に考える。生涯川鉄に勤めるという気持ちをもって、じっくりと腰を据え、川鉄に生活の基盤をしっかりと置いてほしい。

川鉄は戦後、川崎重工業から分離・独立して設立された。川崎重工業は昨年で創立100周年を迎えたが、川鉄も前身から考えれば100年を生きてきた伝統ある会社であるという誇りをもって欲しい。今後も永遠に発展できるよう、共に頑張っていきたい。皆さんにもこれからの川鉄を支えていくという自覚をもって自分を磨き、人間として成長していく努力を期待したい。

鉄は50年後も100年後も社会の基盤材料であることは変らない。また当社も鉄鋼がコア事業であることに変わりはない。材料としては現在でも進歩し続けている、まだまだ夢の多い鉄であるが、需要面でみると国内では既に飽和状態にある。鉄鋼事業をさらに拡大していくためには、海外と手を組むことが必要になってきている。

また、会社は常に新しい技術・事業に挑戦していかなければ活力が出ない。そのため、LSIと樹脂の分野にも力をいれている。事業は人材が育たないと拡大できないものであり、忍耐強く育成していきたい。

入社して10年くらいの間に、懸命に勉強して一芸に秀でてほしい。これまではゼネラリストが求められていたが、君達の時代は何か1つの分野を深く掘り下げて専門性を高め、その分野でのエキスパートになることが求められる。顧客と製造現場を先生としてしっかり勉強して欲しい。

また専門性以外にどうしても必要なのが英語力だ。若いうちにじっくりと身に付け、国際感覚を養っていってもらいたい。

長い会社生活を送るにあたって、2つアドバイスをしておきたい。

第1は“柔らかい頭”を持つこと。良いスポーツ選手は筋肉が柔らかい。諸君は頭を使うプロになるのだから頭を柔らかくしなければならない。そのためには、まず人の言うことを一歩下がって素直に聞く習慣をつけて欲しい。

第2は健康第一。日頃から体を鍛え、無理をせず、頭を使って集中して仕事に当たってほしい。

取締役社長: 江本 寛治(えもとかんじ)



[ご参考]新入社員数

大学・大学院卒 事務系14名
技術系28名(修士26、大学2)
計 42名(全員男子)
短大・高校卒 なし

以 上



本件についての問い合わせ先

川崎製鉄(株) 総務部 広報室 03−3597−3161