1997年6月18日

川崎製鉄株式会社


通信用半導体技術の導入について

 川崎製鉄鰍ヘ、IPプロバイダ(*1)であるDSPグループ社(*2)(本社:米国カリフォルニア州、社長:Eli Ayalon氏)と、同社が開発した半導体コア(=回路ブロック)『OakDSPコア』の技術導入をすることで、このほど合意いたしました。

 DSP(Digital Signal Processor)は、デジタル信号処理に必要な積和演算を高速に実行する半導体で、モデムや携帯電話などに使用されます。

 『OakDSPコア』は、DSPグループ社が音声信号処理などの用途に開発した汎用16ビットDSPコアで、高速処理と低消費電力が特徴とされています。既に数多くの大手半導体メーカで導入実績があります。

 当社は『OakDSPコア』の技術導入を行うことにより、これを当社製ASICの一つとして製造・販売していくとともに、通信ネットワーク分野や音声処理分野におけるASSP(Application Specific Standard Products:特定用途向けの標準品ASIC)商品開発の一つの核として活用してまいります。

[ご参考]

 当社がこれまでに開発・販売している代表製品としては、ゲートアレイ(*3)並みの短いターンアラウンドタイム(TAT:工場へマスクを投入してから試作チップが出るまでの時間)とスタンダードセル(*4)並みの高い集積度を同時に実現したセル・ベースド・アレイ(CBA)(*5)のほか、通信ネットワーク向けASIC(通信用・信号処理用ASSPなど)や、CPUコアを搭載した高速マイクロコントローラなどがあります。

(*1)IPプロバイダ

 自らは半導体を製造せずに、開発したコアやソフトウェアを半導体メーカや半導体ユーザにライセンスし、そのライセンス料やロイヤリティをビジネスの対象とする会社。

(*2)DSPグループ社

 DSPコアなどの信号処理系回路やソフトウェアの開発に特化したIPプロバイダ。

(*3)ゲートアレイ

 カスタムLSIの一設計手法。予め決まった大きさのトランジスタを敷きつけておき、後のメタル工程の段階で顧客の注文に応じた仕様に仕上げるため、TATを短縮できる。

(*4)スタンダードセル

 カスタムLSIの一設計手法。トランジスタのサイズの段階から顧客の注文に応じた仕様にするため高い集積度を実現できる。

(*5)セル・ベースド・アレイ

 カスタムLSIの一設計手法。様々なサイズのトランジスタを予め敷きつけておくことにより、ゲートアレイ並みの短いTATで、スタンダードセル並みの高い集積度を実現できる。

以  上


本件に関する問い合わせ先

川崎製鉄(株) 総務部 広報室 03−3597−3161