
1997年7月15日
川崎製鉄株式会社
1.川崎製鉄鰍ヘ、独自に開発したCBR成形法を導入した電縫鋼管製造設備である「CBR成形ミル」を、ブラジルのアセジッタ社からこのほど受注いたしました。
2.電縫鋼管は、鋼帯(帯板)を管状に曲げ加工し、両縁部を溶接して製造します。CBR成形法は、帯板を独自の曲げ方式で成形することにより、優れた成形性・溶接性と、成形ロールのサイズ兼用化とを同時に実現したもので、造管の難しいステンレス鋼管の成形に特に適しています。
当社では知多製造所に1991年に導入し、自動車排ガス用のステンレス鋼管を中心に、現在この成形法により月間約300トン程度の生産をしております。
3.受注した設備は、以下のとおりです。
(1)設備名 電縫鋼管製造設備
(2)能力 最大2,000トン/月
(3)稼動予定 1998年の予定
[ご参考]
CBR成形法(CBR=Chance-Free Bulge Roll=チャンスフリー張出しロール)
帯板の曲げ方が、従来方式は板全体を徐々に円弧状に曲げていたのを、CBR成形法では、まず両エッジのみを曲げ、次に板の中央部周辺を曲げて縦長小判型にし、最後に縦方向に圧縮して、円形に加工します。
このため、側面部分がロールに当たりにくく、
1.疵の発生を防げ、
2.潤滑油を使用せずに造管できるため、溶接が安定化します。
また、円形にするまでの帯板にかかる力が少ないため、
3.加工硬化が少なく、
さらに、(従来の)徐々に曲げる際には必要な、管のサイズごとのロール交換が不要で、ロール設定位置の変更により多サイズ成形が可能になるため、
4.ロール交換時間を大幅に短縮できます。
当社知多製造所に導入したミルでは、従来型ミルと比較して
1.歩留りの16%向上、
2.稼働率の14%向上、
3.フォーミング部のロール替え時間の90%短縮、
を達成しております。
以 上