1998年2月27日

川崎製鉄株式会社

住友重機械工業株式会社

大河内賞の受賞について

 川崎製鉄(株)(社長:江本寛治)と住友重機械工業(株)(社長:小澤三敏)は共同で、27日、(財)大河内記念会より、「第44回(平成9年度)大河内記念技術賞」を受賞いたしました。

 受賞テーマは、「高寸法精度線材・棒鋼の高効率多サイズ圧延技術の開発−新4ロール法による線材棒鋼のサイズフリー圧延技術の開発−」です。

 線材棒鋼製品の製造には、通常はロール孔型を用い、製品サイズ毎に孔型を交換して成形圧延しておりますが、この方法では需要家から要求される任意のサイズを製造するため多くの孔型が必要であり、孔型交換の負荷やロール保有数の増加等の問題から、多サイズの製造に限界がありました。

 そのため、歯車、シャフト、バネ等に使用する際には、通常、需要家サイドで切削、引き抜きなどの二次加工が施されているのが普通です。

 川崎製鉄と住友重機械は、こうした二次加工の省略・簡略化を図るため、4本のロールで圧延する「新4ロール圧延法」を開発いたしました。

 4ロール圧延法は、以前から開発のために様々な試みがなされており、一部実用化されておりますが、圧延機の構造が複雑になる、製品に異常粗粒組織が発生しやすい、等の理由から、工業化には至っておりませんでした。

 両社の開発した「新4ロール圧延法」とは、4本のロールのうち1対の2ロールのみをモータで駆動させ、もう1対は駆動させない、という圧延方法です。

 これにより、圧延機の構造もシンプルになり、同一のロール孔型を使用しながら、ロールの隙間と圧下量を変えるだけで、異なるサイズの製品(入側材料直径の10%の範囲内)を高い寸法精度(±0.1mm)で製造することが可能となりました。

設備は94年4月に川崎製鉄・水島製鉄所(岡山県倉敷市)に導入し、現在操業を続けております。


本件に関する問い合わせ
川崎製鉄株式会社 総務部 広報室 03−3597−3166

以上