1998年9月24日
川崎製鉄株式会社
川鉄ロックファイバー株式会社

高撥水性ロックウールボード(断熱・吸音材)の開発について

 川崎製鉄(株)とグループ会社である川鉄ロックファイバー(株)はこのほど、従来品と比較して10倍以上の撥水性を有する高撥水性ロックウールボード「ロクセラムハッスイボード」を共同開発し、10月より販売を開始いたします。

 川鉄ロックファイバー(株)は、川崎製鉄(株)水島製鉄所内で発生する高炉スラグを利用し、無機質繊維ロックウールの原綿およびその加工品である各種断熱・吸音材(ロックウールボード)を製造・販売しております。

 断熱・吸音材は、吸水すると断熱保温性能や吸音性能がともに著しく低下するため、結露や雨水等の水に接する可能性がある屋外化学プラント・タンクの断熱保温材や、道路や鉄道の防音壁吸音材には撥水処理を施したものが使用されますが、従来品は耐久性持続期間が約10年間と短く、高耐久性製品の開発が待たれていました。

 このほど開発いたしました高撥水性ロックウールボード「ロクセラムハッスイボード」は、24時間水中に浸漬した後の吸水量が、通常品(非撥水処理品)の1/100以下、従来撥水処理品の1/10以下と大幅に撥水性を改善することに成功し、耐久性持続期間も約2倍に延長される見通しとなりました。

 ロックウールボードの撥水処理は通常、バインダー(接着剤)として使用するフェノール樹脂液とともに、繊維にシリコンオイル等の撥水剤を噴霧して行いますが、従来の製法では高性能撥水剤はフェノール樹脂と混合しにくく、使用するのが困難であるとの問題点がありました。今回の開発は高性能撥水剤に特殊なエマルション処理を施すことにより、高性能撥水剤とフェノール樹脂との混合性を改善し、最終的にロックウールボードの撥水性を大幅に改善することに成功したものです。

 なお、ロックウールの原料となる高炉スラグは、高炉法による製鉄プロセスから必然的に発生する副生物でありますが、これを有効にリサイクルすることは地球環境保護にも貢献するものと考えております。

以 上

【ご参考】
1.川鉄ロックファイバー株式会社
  1. 本社;岡山県倉敷市
  2. 社長;朝生一夫
  3. 資本金;36億9千万円(平成10年9月1日現在)
  4. 売上高;25億円(平成10年3月期)
  5. 従業員;75名(平成10年9月1日現在)
2.ロックウールボード製造工程
溶解
原料(溶融高炉スラグに珪砂を加えたもの)を電気炉(一次炉・二次炉)で溶解
製綿
溶解した原料を高速回転円盤の遠心力等で吹き飛ばして繊維化し、バインダーを添加して集綿 (※この段階で撥水処理を行う)
成形
積層したロックウール繊維を硬化炉で固め、一定の密度・厚さに成形

本件に関するお問い合わせ先
川崎製鉄株式会社 総務部広報室 03-3597-3166



以 上