1998年10月7日
川崎製鉄株式会社

千葉製鉄所No.6・7コークス炉の作業無人化を達成

川崎製鉄(株)は、このほど千葉製鉄所・No.6・7コークス炉(168門)の作業について、無人化を達成いたしました。
無人化した作業は、No.6・7コークス炉の移動機械の運転作業の全て(押出機2台、ガイド車2台、装炭車2台、消火車1台、計7台)です。

コークスは、高炉に焼結鉱(鉄鉱石を焼き固めたもの)と共に装入され、熱源、還元剤、さらに炉内の通気性を維持して燃焼を促進するものとして重要な役割を果たしています。コークス炉は、燃焼室と炭化室が交互に配置された、巨大な耐火煉瓦の構築物です。燃焼室の熱により炭化室内の石炭が蒸し焼きにされ、コークスが製造されます。
このコークス炉では、石炭を装入する装炭車、蒸し焼きにして出来たコークスを炭化室から押出す押出機、さらに、押し出されたコークスを受けるガイド車と消火車の計4台の移動機械が一組となって作業しています。従来、No.6・7コークス炉の作業には、これまで7台の移動機械(1台の消火車は過去に無人化済み)に7名×4シフトの計28名の作業員が従事していましたが、今後は移動機械の運転要員としてはゼロとなり、点検・異常処置要員のみとなります。

なお、設備投資額は、約10億円です。

今回の自動化の特徴は、以下の通りです。

(1) 押出機まで無人化を達成 従来、押出機については、作業員が目視により炭化室の炉壁の煉瓦の傷みや煉瓦の変形チェックといった「炉内の状況監視」をするという重要な役割があり、無人化が難しいと言われていました。これを、炉壁の温度や炉壁状況を監視する当社独自のセンサーを設置することで解決し、国内では新日本製鐡(株)大分製鐡所に続き、2番目に押出機までの無人化を達成しました。 (2) 炉体の変形への対応 コークス炉の炉体は、熱の影響による煉瓦の収縮などにより変形し、各炭化室の位置関係が変動します。そこで自動化にあたっては、この「変形」を念頭に置き、停止位置検出器や窯中心検出器を装備することにより、誤差範囲±5mmという高い停止精度を実現しました。
また、炭化室ドアの開け閉めの失敗などの動作不良が発生した時には、従来オペレーターが装置の通常動作失敗時に行っていた異常処置ノウハウを徹底的に分析し、その障害を解消する動作をソフトに盛り込むことにより、オペレーターと同様の動きを自動的に行えるようにしました。

以 上