1998年10月26日
川崎製鉄株式会社
住友重機械工業株式会社

川崎製鉄水島製鉄所 線材製造ラインにおける4ロールサイズフリーミルの開発・導入について

 川崎製鉄(株)は住友重機械工業(株)と共同で、線材の熱間圧延用としては世界で初めての4ロールサイズフリーミル「KSWミル」を開発し、水島製鉄所線材棒鋼工場内の線材製造ラインに導入、この9月より営業生産を開始いたしました。

 従来線材の圧延(2ロールミル)においては、各製品サイズ毎に専用のロールを保有し、サイズを変更する度にロール、ガイド、スタンドを交換する必要がありましたが、「KSWミル」では最大1.5mm(直径)までのサイズ変更に対し、ロール等の交換をせずに連続圧延すること(サイズフリー圧延)が可能となりました。

 また、直径5.5mmサイズの製品においては従来、圧延速度が100m/秒でしたが、「KSWミル」では110m/秒と国内最速の圧延速度での圧延が可能となり、ロール交換時間の短縮とあわせて、生産能率が大幅に向上いたしました。

 「KSWミル」の導入によりロールの圧下量を精密に制御することが可能となったため、従来の寸法精度は±0.15mm程度でしたが、±0.07mmの高寸法精度製品がサイズフリー圧延において安定的に製造可能となり、さらに特定サイズについては±0.05mmと世界最高レベルの寸法精度を実現することができました。

 また、従来0.5mm単位だった製品サイズも、0.1mm単位と細分化することが可能となり、需要家において通常施されている二次加工(引き抜き加工、熱処理加工等)の省略・簡素化にも大きく寄与するものと考えます。 

 なお、これまでの当社の最細製品は直径5.5mmでしたが、「KSWミル」の導入により直径4.7mmの製品まで圧延することに成功し、今後はさらに細いサイズの製品開発を進めてまいります。

 なお、4ロールサイズフリーミルによる圧延は、1994年に棒鋼圧延用に開発し操業を続けておりますが、この技術の蓄積によりこのほど線材圧延用へも適用拡大することに成功したものです。

 

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川崎製鉄株式会社 総務部広報室 03−3597−3166