1998年10月14日
川崎製鉄株式会社

水島製鉄所第2高炉における内容積1mあたりの累計出銑量日本新記録の達成について

 川崎製鉄水島製鉄所第2高炉は、本年7月2日、累計出銑量が38,252,041トンに達しました。同出銑量を内容積(2,857m3)で割った内容積1mあたりの累計出銑量は、13,389トン/mに達し、これまでの日本記録であった当社千葉製鉄所第6高炉(本年3月24日に吹き止め、同5月26日より第2次稼働)の13,386トン/mを更新しました。なお、現在も記録更新中であります。

 水島製鉄所第2高炉は稼働(第3次、1979年3月)から19年6ヵ月を経過し、現在稼働中の高炉においては最長寿命でありますが、炉体・炉床ともに健全な状態を維持しており、当社千葉製鉄所第6高炉が樹立した連続稼働の世界記録(20年9ヵ月)を更新できる見通しです。

 水島製鉄所第2高炉が長期間にわたって安定操業を継続し、今回の新記録達成に至った要因は以下のとおりです。

  1. 同高炉は、1979年に当社として初めての自社改修を安価な費用で実施したが、高水準の炉体・鉄皮製作据付技術と川鉄式ステーブ(炉体冷却設備)によって、炉体の状態を健全に維持できたこと。
  2. 高炉炉況判断システム(Go-Stop System)※1により、長期間にわたる安定した炉況を継続できたこと。
  3. 設備診断システム※2を用いて設備保守管理の強化を徹底したこと。
  4. 高炉装入物の半径/円周方向制御※3により、炉内原料分布偏差を低減し、炉体への負荷を軽減できたこと。
※1 高炉炉況判断システム;高炉の熱や通気性等、数種の炉況評価指数を総合的に判断して、操業におけるアクションをガイダンスする人工知能(AI)システム
※2 設備診断システム;高炉の各設備の耐久期間や劣化状況を管理し、補修を必要とする時期や補修内容をガイダンスするシステム
※3 高炉装入物半径/円周方向制御;原料の炉内への装入分布状況を、炉頂でのガスの温度分布によって判断し、その結果に応じて原料の装入量を半径方向に加え円周方向においても調整することで、原料分布の偏差を低減する制御

以 上