Press Release

平成12年11月16日


NKKの履歴型制震ダンパーが大型物件に採用


 当社の「履歴型制震ダンパー」が、六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業の住宅棟(ディベロッパー:住友不動産(株)、設計・監理:(株)日建設計、施工:住友・淺沼特定建設工事共同企業体)に採用されました。また、某庁舎にも設計織り込みされ、採用が内定しています。2件ともに、(財)日本建築センターの高層評定を既に終了し、履歴型制震ダンパーを含めた建築物全体の構造安全性についてチェックされています。

 当社では履歴型制震ダンパーの開発を完了し、平成10年度より製造・販売を開始してきました。実績は既に7件あり、上記2件の大型物件に採用されるなど、設計織り込みされた物件は合計10数件にのぼっています。
 履歴型制震ダンパーは建築物に組み込み、その制震効果により地震入力エネルギーを吸収させ、建築物の耐震性能を向上させる技術で、阪神・淡路大震災以降、高層建築物を中心に採用されています。従来の耐震設計では、地震入力エネルギーを柱、梁の主要構造部の塑性変形によって吸収させていました。これに対し履歴型制震ダンパーの原理は、主要構造部よりも降伏点が低く、伸び性能が極めて高いダンパー用極軟鋼を用いた履歴型制震ダンパーを地震時に早期に降伏させ、繰り返しによる塑性履歴エネルギーで吸収させるものです。これにより、地震時の建築物の揺れや変形を低減させるだけでなく、履歴型制震ダンパーに集中的にエネルギーを吸収させ、主要構造部を弾性に保つことができます。

実績写真

 
連結パネルタイプ ブレースタイプ
連結パネルタイプ ブレースタイプ

 

 当社の履歴型制震ダンパーの形式には、以下の3タイプがあります。

1. 連結パネルタイプ…幅広く中層から超高層建築物
2. ブレースタイプ…主に中低層建築物
3. 壁タイプ…主に超高層建築物

 また、使用されるダンパー用極軟鋼は以下の3種類です。

(1) NK−LY100(降伏点中央値 100N/mm2
(2) NK−LY160(降伏点中央値 160N/mm2
(3) NK−LY225(降伏点中央値 225N/mm2

 以上の3タイプの履歴型制震ダンパーと3種類のダンパー用極軟鋼を、建物種別や部位に応じて使い分けることにより、柔軟な設計対応が可能となっています。

 当社ではこれまでの実績をふまえ、本年5月31日に建設大臣一般認定(建設省東住指発第179号)を取得しています。これら3タイプの一般認定を同時に取得したのは当社が初めてで、特に、連結パネルタイプは業界で始めての一般認定取得です。このタイプは、壁タイプやブレースタイプのように柱と梁で囲まれたスペース全体に配置されるのではなく、柱側あるいは梁中央部とその設置位置が自由に選べるので、廊下等の開口部を設けたい場合に有効です。また、制震パネルを横方向に連結することで制震壁にもなり、強度と剛性の調整が容易にできます。

 認定を取得したことにより、当社履歴型制震ダンパーは認定に準じた運用をすれば確認申請のみで使用できるようになったため、高層建築物のみならず中低層建築物においても需要が飛躍的に伸びるものと予想されます。当社では今後も鉄骨建築物の性能向上に貢献する建材商品を開発していきます。

以 上


本件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。
NKK 秘書部広報企画グループ
TEL. 03-3217-2142


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