Press Release

2001年11月28日



業界初 引張強度590N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管を開発し大臣認定も取得
柱用主要鋼材(BOX型、円形、H形、角形鋼管)の高強度590N/mm2級完全シリーズ化達成


 当社はこのたび国内で初めて、引張強度590N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管(NKBCP440B, NKBCP440C)の開発に成功し、株式会社セイケイ(本社:栃木県佐野市、社長:浦 孝雄)と共同で、改正建築基準法に準拠した国土交通大臣の材料認定を取得致しました。 これにより、柱用途の建築構造用主要鋼材である「厚鋼板(溶接四面BOX),NTコラム(円形鋼管),極厚H形鋼,今回の角形鋼管」全シリーズで高強度590N/mm2級の大臣認定を取得したことになり、業界初のことです。

 従来の冷間プレス成形角形鋼管BCPは、強度クラスが引張強度490N/mm2級が上限でした。このため、超高層建築物などの大規模建築物に適用する場合には、更なる高強度化が求められていました。しかしながら、鋼材の低降伏比高強度化と冷間成形後の靭性確保の両立は、今まで困難とされていました。このため、当社では、一昨年より原板製造段階からの研究開発に着手し、これまでの優れた高張力鋼板として定評のある590N/mm2級厚鋼板(NKK-SA440)で培った高度な製造技術を駆使し、合わせて株式会社セイケイの高度な角形鋼管製造技術と組合せ更に発展させることにより、590N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管の開発に成功したものです。更には、共同で(財)日本建築センターの材料性能評価を取得し、これに基づき本年10月23日付で国土交通大臣の材料認定を取得しました。この大臣認定取得により、通常のJIS規格材と同様に確認申請手続きのみでの使用が可能となりました。

 今回開発したNKBCP440は、特に靭性と溶接性を高めた高性能な原板の採用により、冷間成形後も角形鋼管角部が十分な靭性を保持し、優れた溶接性(予熱低減等)と高い耐震性(溶接四面BOXと同等)を保有しています。さらに、高強度化による柱断面サイズ・柱鋼材重量の低減や柱スパンの拡大、また、コラムH構造への適用による鉄骨製作の簡略化・工期短縮やコストダウンの達成が可能になります。これにより、超高層ビルの様な大型建築物の耐震性をさらに向上させるだけでなく、CFT(コンクリート充填鋼管柱)構造への適用など設計自由度の拡大に寄与し、経済性にも優れた鋼材です。基準強度は何れも440N/mm2 で、外径は300mm以上1400mm以下、板厚は19mm以上 50mm以下となっています。また正方形断面だけでなく、長方形断面や異径断面のテーパーコラムも製造可能です。

 当社では他メーカーに先駆けて590N/mm2級の厚鋼板を開発し、昭和61年に初めて溶接四面BOX柱として実プロジェクトに採用されて以来、建築構造用柱材の高強度化を推進し、平成8年には、590N/mm2級の厚鋼板で認定を取得しました。 平成11年には業界で初めて590N/mm2級のNTコラムの認定を取得し、本年4月には、これも業界で初めて590N/mm2級の極厚H形鋼の認定を取得し、首都圏を始めとする大規模プロジェクトへの納入を行って参りました。
 このたびの590N/mm2級冷間プレス成形角形鋼管の開発と認定取得により、業界で初めて主要な柱用鋼材の高強度590N/mm2級の完全シリーズ化を達成した事になります。

 当社では、デザイン性を増し複雑化する建造物やビルの高層化に対応する為、安全で経済性に優れた鋼材を今後とも積極的に開発し、提供して参ります。

【参考資料】


以 上  


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NKK 秘書部広報企画グループ
TEL. 03-3217-2431


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