Press Release

2001年11月30日



世界初 自動車シート用
機械接合可能な100キロ級 冷延ウルトラハイテンの開発・本格販売開始


 当社はこのたび自動車シート軽量化に対応して、昨年開発したプレス成形性・機械接合性に優れた100キロ級冷延超高張力鋼板(ウルトラハイテン)を、世界で初めて実生産車向けに本格販売を実施致しました。

 当社は独自の高強度冷延鋼板開発で、大手自動車シートメーカーのアラコ(株)殿の軽量シートの開発に、寄与して参りました。先般、トヨタ自動車(株)殿RAV−4用シートフレームに採用された80キロ級鋼板に続き、昨年、アラコ(株)殿と共同で、高加工性100キロ級ハイテンを新たに開発し、本年既に発売されたトヨタ自動車(株)殿イプサムの超軽量高強度フレームに採用され、シートとして30%以上の軽量化に寄与しております。

 従来、100キロ級ハイテンは、ロール成形などの曲げ加工を主体とした成形によりバンパー・リンフォースメント等に使用されておりましたが、今回のシート部品への適用に際しては、より成形が困難であるプレス加工となり、絞り成形性の向上が課題でした。そこで、当社独自の水冷却(WQ)方式連続焼鈍プロセス(NKK-CAL)を活用した金属組織制御により、優れた延性および伸びフランジ性を兼ね備えた鋼板を開発し、良好なプレス成形性を実現しました。

 開発された新型シートの骨格部品には、部品毎の要求特性に合わせた2種類の100キロ級ハイテンが採用されており、アラコ(株)殿に必要な材料特性を開示していただきながら、従来課題であったプレス成形加工を可能にしたばかりでなく、100キロ級レベルでは世界で初めて機械接合法(かしめ)が可能な鋼板を開発し、鋼板の成形性を大幅に向上させる事に成功したものです。

 機械接合法(かしめ)は、部品の製造工程において1部の溶接工程が省略可能で、組立て工程の簡素化にメリットがあるものの、接合部に厳しい加工が加わるため、従来、軟鋼・アルミなどの比較的強度の低い材料にしか適用されておらず、ハイテン材の適用に際しては接合部での破断を抑制し、接合強度を向上させる事が大きな課題でした。そこで、当社独自のWQ方式のNKK−CALを活用した金属組織制御により、“超高伸びフランジタイプ”を開発し、世界で初めて100k級ハイテンで機械接合を可能としました。

 当社では、従来より自動車用ハイテンの総合メーカーとして、NKK-CALを活用した低合金成分設計により既に150キロ級までの超高張力冷延ハイテンを商品化しており、今後も、自動車シート部品をはじめとして、ボディー部品などについても、更なる高性能な材料の開発を進め、あらゆるユーザーニーズに応えて参ります。


新開発の100キロ級冷延ハイテンを使用したシートフレーム
(アラコ(株)殿 ご提供)
図
(矢印先の部品に新100キロ級冷延ハイテンを使用)

以 上  


本件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。
NKK 秘書部広報企画グループ
TEL. 03-3217-2431


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