Press Release

2001年12月20日



高加工性ナノハイテン シリーズ化

980N/mm2級の開発と780N/mm2級薄物幅広製造可能化


 当社はこのたび、世界に先駆け開発した数ナノメーター(10億分の数メーター)の超微細サイズの析出物を実用鋼中に分布させた「高加工性ナノハイテン」のシリ−ズ化に関し、先に開発済みの780N/mm2(80K)級に加え、新たに980N/mm2(100K)級の開発に成功しました。更には780N/mm2(80K)級のナノハイテンの製造可能範囲を、従来のハイテンでは不可能であった薄物,広幅サイズの領域まで広げる事にも、成功致しました。

 この当社の開発した780N/mm2(80K)級高加工性ナノハイテンは、高成形性として開発されている従来の焼入れ強化法等による780N/mm2(80K)級ハイテンに比較して、伸び、穴広げ率といった加工性が1.3倍以上も向上し、強度のバラツキも従来材の半分以下に抑えられた、優れた性能を持つ析出強化型のハイテンです。

 今回開発した980N/mm2(100K)級は、新たに添加する元素量を調整し、加工性の劣化を極力押さえつつ980N/mm2(100K)級まで強度をアップすることに成功致しました。
 また780N/mm2(80K)級については、成分の改良により析出物の挙動をコントロ−ルし、圧延時の材料変形抵抗を低くし、圧延スケジュ−ルを最適化することにより、従来のハイテンでは不可能だった領域の薄物・幅広の製造も可能となりました。
 具体的には例えば780N/mm2(80K)級の場合、
 厚さ;1.8mm 1.2mm まで可能。
 ;900mm 1,300mmまで可能。(厚さ1.8mmの場合)

 今回新たに開発した980N/mm2(100K)級の開発に加え、780N/mm2(80K)級の製造可能範囲を広げられたことにより、需要家での高張力化による薄肉化や冷延ハイテンの熱延化によるコストダウンの可能性、及び適用範囲の拡大により、軽量化が一層図れる事や、加工性の良さと広幅材からの部品採取により歩留まり向上が図れるものと考えられます。更には用途として亜鉛めっき分野への適用も期待できます。

 当社では、今後とも自動車用ハイテンの総合メ−カ−として、軽量化ニーズに幅広く応えるべく、環境にやさしい商品づくりに積極的に取り組んで参ります。

 *NANO (New Application of Nano Obstacle for dislocation movement)の略



780N/mm2(80K)級の従来ハイテンとナノハイテンの製造範囲比較図
図

以 上  


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NKK 秘書部広報企画グループ
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