Press Release

 2002年 2月25日

NKK、2年連続で大河内記念技術賞受賞(平成13年度)
= 世界初の薄鋼板用偏光式表面検査装置の開発と実用化 =



 当社はこのたび、かねてより開発・実用化に取り組んできました「3チャネル偏光式表面検査装置」(呼称;デルタアイ)について、3月15日に財団法人大河内記念会(理事長 吉川弘之氏)より第48回(平成13年度)大河内記念技術賞を受賞いたします。受賞者は、当社専務 北田豊文ら5名です。
 今回の受賞は、自動車用鋼板の表面品質厳格化に対応して,従来目視検査に頼っていた「模様状欠陥」の完全品質保証を実現するオンライン自動表面検査装置の開発と実用化に関するもので、当社の大河内賞受賞は今回をもちまして通算19回目となります。

 本研究開発において当社は、偏光を利用した独自の表面検査装置「デルタアイ」を開発し、またその運用技術として、検出した欠陥部に製造下にて自動マーキングする技術を併せて確立いたしました。これにより「欠陥マーキングコイル出荷」が可能となり、最高級鋼板のひとつである自動車外板用鋼板について、世界初の製造即出荷=製造ラインファイナル化を実現いたしました。
 本技術の特徴は、以下のとおりです。

  1. 表面検査技術:3つのチャネルの偏光情報を利用することで、メッキ層に隠れたごく薄い模様状の欠陥をも高感度で検出し、かつ自動化の障害となっていた、処理液や油膜などの無害な部分との確実な自動識別が可能となった。
  2. オンライン設備技術:高速で連続製造される鋼板の全表面をリアルタイム検査可能で、かつ「生産設備」としての運用が可能な高度の信頼性を有する。
  3. オンラインマーキング技術:欠陥部を高精度にトラッキングし、確実なマーキングが可能な新開発の装置を一体化した。

 デルタアイは、'99年4月に当社福山製鉄所第2溶融亜鉛メッキラインで第1号機が稼働、続いて'01年度末に第2・第3号機が他の溶融亜鉛メッキライン及び連続焼鈍ラインにて稼働を開始いたしました。これにより多種の鋼板に対して、従来にない高い精度の自動検査が可能になりました。本技術を活用し、今回の開発の主要対象である自動車外板用鋼板の欠陥マーキングコイルは、総計25万トン/年の生産を計画しています。

 デルタアイは、鋼板メーカにおける製造条件適正化による合理化、鉄源利用の最大化等の大幅なメリットを生みます。一方で、ユーザである自動車メーカにおいても「欠陥マーキングコイル出荷」による大コイル化が可能なことから、ハンドリングの能率向上ほか様々なメリットがあることについて高い評価を得ており、今後、鉄鋼・自動車業界全体に普及していくものと期待されます。

 本技術は、製造業全体が問われている「環境との調和」という課題に対して、「欠陥マーキング出荷」という新しい製造・販売のビジネスモデルの提案を通じて、省資源・省エネルギーの「メーカ・ユーザ一貫のトータルベスト」の解決手段を提供する画期的な技術であり、そのコンセプトは21世紀の製造業のあり方に対する大きなインパクトを与えるものと確信いたします。
 当社はこれからも、世界最高品質の鋼板を提供するとともに「環境にやさしい」製鉄業の実現に向けて、先進的な技術の開発に邁進して参ります。

参考:本件に関する学術発表;12件,特許出願;国内90件(内登録9件),海外28件(内登録18件)


NKKの大河内賞受賞実績

【添付資料】3チャンネル偏光式表面検査装置「デルタアイ」

以 上  


本件に関するお問い合わせは下記にお願い致します。
NKK 秘書部広報企画グループ
TEL. 03-3217-2431


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