Press Release

2002年 4月18日



NKK福山製鉄所 第一熱延工場
次世代型 高精度加速冷却装置「Super-OLAC H」 稼働



 当社はこのたび、福山製鉄所(所長 小畠達雄専務)第一熱延工場(1966年8月稼働)のランアウト冷却装置に、次世代型 高精度加速冷却装置「 Super-OLAC H (*) を設置し、世界に先駆けて実用化致しました。

(*) Super On-Line Accelerated Cooling for Hot Strip Millの略

 高精度加速冷却装置(OLAC)は、当社の独自技術により開発されたもので、既に京浜製鉄所の厚板工場,福山製鉄所の厚板工場、形鋼工場に設置しています。この装置は、理論限界相当の世界最高冷却速度と鋼板・鋼材全面の均一冷却を可能とし、製造された商品は強度のバラツキを大幅に低減する高い品質精度を誇っています。
 従来、熱延工場出側のランアウト冷却装置に加速冷却装置を設置することは、70km /H以上の速度で巻き取られるストリップの通板性を維持しながら、強冷却を行なわねばならず技術的に困難でした。しかし今回導入した Super-OLAC H では、テ−ブルロ−ルの駆動方法の改善等により通板性を確保し、高精度冷却装置の能力を限界まで引き出し、世界最速の冷却速度( 700 ℃ / 秒at板厚3mm)の実現に成功しました。
 Super-OLAC Hによる急速冷却と均一冷却により薄板品質の向上と冷却設備のコンパクト化が期待出来ます。

  • ストリップ熱履歴制御の精度向上、並びに幅・長手方向の温度均一化
  • 薄板品質(高強度化・高靭性化・溶接性安定・加工性)の向上、並びに結晶粒微細化及び材質の均一化
  • ランアウト冷却ゾ−ンのコンパクト化 従来の 1/4以下
      (1熱延ミルにおいてはランアウト冷却ゾ−ン長さは従来のまま)

 今回、高精度加速冷却装置を福山製鉄所第一熱延工場へ設置・稼働させた事より、自動車用ハイテンの安定製造や加工熱処理の能力が大幅に拡大し、これまで行ってきた第一熱延工場の高品質化対応工事は完了致しました。

 (参考)第一熱延工場の高級化工事の内容 

  • #2加熱炉の全蓄熱バ−ナ化更新(2001.1月完工)
  • 粗バ−ヒ−タ− ソレノイド型誘導式加熱装置( 2001.10月完工)
  • 粗ミル増強 増速・モ−タ容量アップ(2001.4月完工)
  • 仕上ミル増強 電源容量アップ(2001.4月完工)
  • Super-OLAC H  (2002.4.15完工)

 福山製鉄所ではこれまでに、厚板工場の Super-OLAC を 1998 年に設置し、 2000 年には形鋼工場にもSuper-OLAC を導入し、加工熱処理の体系化を図ってきましたが、今回の熱延ランアウトへのSuper-OLAC Hの導入により、熱延工場の加熱炉・粗バ−ヒ−タ・ミル能力増強等の一連の高品質化対応と合わせて、熱延ミルでの加工熱処理技術が完成しました。

 当社では今後とも Super-OLACを駆使した先駆的な「加工熱処理技術」を、薄板,厚板,条鋼など全ての品種に対応を広げ、ユーザーの様々なニーズにお応え出来る体制を整えて参ります。

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以 上  


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NKK 秘書部 広報企画グループ
TEL. 03-3217-2431


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