Press Release

2002年10月11日
 NKK(日本鋼管株式会社)

NKKが画期的な18リットル缶・ペール缶用ラミネート鋼板を開発
−18リットル缶最大手の大日製罐(株)が採用−


 当社は、耐食性に優れた樹脂フィルムをあらかじめコイルラミネートした、地球環境にやさしく、酸性からアルカリ性の幅広い内容物へ適用できる缶用鋼板 『ユニバーサル・ブライト タイプE(=Ecology)』 の開発に成功し、このたび大日製罐(株)での採用が決定しました。

 18リットル缶、ペール缶等の大型一般缶は、鋼板を製缶メーカー側で塗装してから製缶する、いわゆる塗装缶が主流を占めて参りました。このような塗装缶は塗装作業のコストが高く、有機溶媒や炭酸ガスといった環境負荷物質の排出量が多いという問題がありました。これに対し、近年では、シート状にカットした鋼板の1枚ずつにフィルムを接着したシートラミネート鋼板を使った缶も使用されております。

 『ユニバーサル・ブライト タイプE』 は、コイル状の鋼板にフィルムを連続的に接着(コイルラミネート)しており、シートラミネート鋼板と比較して製造能率の向上や品質の安定化を計ることができます。当社の無研磨溶接が可能なTFS(ティンフリースチール)の表面に、(1)PP(ポリプロピレン)フィルム、(2)PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、のいずれかをラミネートしたもので、それぞれ以下のような優れた特長を持っています。
(1) 一般にPPフィルムはTFSとの接着性に劣るため、ラミネートの下地に当社が独自開発した特殊接着性フィルムを採用した2層構造を特徴としています。この独自の接着層は、TFSや上層のPPフィルムと強く密着し、腐食性の強い酸性内容物から剥離性の強いアルカリ性内容物まで極めて良好な耐食性が得られ、薬品、洗剤、塗料などの幅広い内容物に適用できます。また表層側のPPフィルムは耐熱性にも優れ、缶外面印刷の焼き付け塗装が可能となっています。
(2) PETフィルムは一般に耐熱性に優れていますが、加熱後の加工性に劣る傾向がありました。これに対し、当社は独自の技術により塗装印刷加熱後も加工性を損なわない結晶からなるPETフィルムを開発しました。このフィルムは、特に有機酸や硫化物などの食品成分に対する耐食性が極めて高く、食品用途として好適です。

 大日製罐(株)は2年前から当社と連携して、18リットル缶用の無研磨TFS溶接缶ラインを全工場に導入し、研磨粉の解消を図ってきました。また、従来よりシートラミネート鋼板を使用したハイブッリッド缶など、環境対応型の18リットル缶も販売しています。『ユニバーサル・ブライト タイプE』の採用により、同社は環境対応型商品の品揃えを更に拡充し、食品から薬品、洗剤、塗料などの広範囲の内容物に適した18リットル缶の普及を推進することになります。

【ご参考】


以 上


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 NKK 秘書部 広報企画グループ  TEL 03-3217-2431

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