Press Release

2002年11月27日
 NKK(日本鋼管株式会社)

ベルトコンベア搬送中の石炭粒度計測のための新しい装置を開発
−オンライン連続計測による粒度の高精度な自動制御を実現−


 当社はベルトコンベア上で搬送中のコークス製造用石炭の粒度を、オンラインで高精度に連続計測できる粒度計を開発致しました。計測結果を前工程にフィードバックし石炭粒度を最適に自動制御するシステムも同時に構築し、京浜製鉄所コークス工場に導入しています。

 石炭粒度はコークスの品質に大きな影響を与える要因であり、コークス製造における重要な管理指標となっています。しかしながらベルトコンベア上では微粉状と塊状の石炭が混合されて搬送されるため、従来の技術では石炭粒度をオンラインで連続的に測定する事はできませんでした。一方近年では、コークスの製造コスト低減のため安価な非微粘炭を多量に使用する傾向にあり、石炭粒度の高精度の計測、制御はますます重要性を増しています。
 石炭粒度の従来の代表的な測定方法として、サンプリングロボットで試料を採取し、乾燥後に粒径別に篩い分け、秤量する事により粒度分布を求める方法があります。この方法では精度良く粒度分布を求める事ができますが、測定頻度の制約(1日に数回程度)からリアルタイムに粒度制御を行なうことは困難であり、装置自体も高価であるという難点がありました。

 今回当社が開発した石炭粒度計はテレビカメラを使用してオンラインで連続測定するものですが、計測対象である石炭を@運転中のベルトコンベア上で測れる、A性状が微粉から10mm程度の塊状と広い粒径範囲で測れる、ように、撮影された映像を画像処理で粒径選別した後、粒度分布を求めるため独自の計測アルゴリズムを開発しました。
 この方法により、サンプリングロボット式装置とほぼ同等な測定精度を得る事が可能です。粒度計により得られた測定結果は制御装置に伝送され、目標とする粒度となるように石炭粉砕機の回転数がリアルタイムに自動制御されます。
 今回の粒度計には汎用のテレビカメラとパソコンを採用し、費用の低廉化も図っています。従来のサンプリングロボット式装置に比べて安価であり、装置の稼働部位が少ないためメンテナンスコストやランニングコストも低く、全体として大幅な費用の低廉化を達成できる点も大きなメリットとなっています。

 京浜製鉄所コークス工場では既に今回の石炭粒度計と自動制御システムを導入し、石炭粒度のバラツキを低減しています。これにより同工場では安価原料の使用量を大幅に拡大でき、安定操業を維持しながら製造コストを低減する事が可能となりました。今後はJFEグループの他の製鉄所にも本装置の設置を進めて行く予定です。
 本装置は石炭に限らず微粉と塊状が混合した物質への適用が可能と考えられるため、当社は製鉄所以外にも様々な分野に対して幅広い販売展開を検討して行きます。

以 上


【添付資料1】

【添付資料2】



本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。
 NKK 秘書部 広報企画グループ  TEL 03-3217-2431

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