Press Release


環境にやさしい藻場・漁礁用大型ブロックの開発について
−鉄鋼スラグ大型炭酸固化体「マリンブロック」の開発−



 当社はこのたび、鉄鋼製造プロセスの副生資源である鉄鋼スラグに、CO2を吸収させ藻場・漁礁用に利用可能な大型炭酸固化体(商標:マリンブロック)を製造する技術を開発し、本格的な実証試験に入りました。

 当社の開発した「マリンブロック」の特長は以下の通りです。

  1. 製造時にCO2を吸収させるため、CO2排出量の削減が図れる。
  2. 成分は珊瑚の主成分と同じ炭酸カルシウムであり、海中・大気中で安定。
  3. 用途に応じて自由なサイズ・形状を選択できる。
  4. 藻場・漁礁として利用可能で、海洋資源の育成に寄与する。
 マリンブロックは、製鉄所で発生するスラグの主成分である石灰(CaO)と排ガス中のCO2を原料として、炭酸化反応させ製造するものです。

(CaO + CO2 → CaCO

 この反応原理は昔から知られていますが、これまでは大型ブロックの製造を試みても表層のみの反応だけで内部まで均一に反応せず、小型ブロックの製造にとどまっていました。しかし本開発プロセスでは、原料スラグで構成される成形体に適正な水分と空隙を与えて炭酸ガスを成形体内部に強制的に供給する技術を開発したことにより、ブロック内部まで均一に炭酸化でき、大型ブロックの製造が可能となりました。

マリンブロック
マリンブロック(鉄鋼スラグ大型炭酸固化体)
 またマリンブロックの藻場・漁礁としての利用試験を、1辺25cmの立方体のマリンブロックで行ったところ、海水中に1年半置いても崩壊することなく、表面には海藻が着生し、サザエ等の付着も確認できました。またホンダワラ類の繁茂する海底に置いた試験では、コンクリ−トや天然石以上の海藻の着生があり、ホンダワラ類は3m以上にも成長しています。

 海中で崩壊せず、海藻の生育にも効果があることが初期の試験で確認できたことから、今回はさらに大型のブロック[1mx1mx50cm(1t級)]を藻場・漁礁として15個、瀬戸内海の藻場造成地内にピラミッド状に組んで沈設し、実用規模の試験を開始しました。一年後には結果を反映して本格的な生産販売を行う予定です。

 99年度中にはNEDOの研究助成を受け、スラグのCO2吸収率をさらに高める技術開発も合わせて行っていきます。

以 上  


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NKK 秘書部広報企画グループ
TEL. 03-3217-2123


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