
JFEグループは、社会を構成する一員としての企業の責任を自覚し、よりよい社会の構築に向けて企業の社会的責任(CSR)を果たしていくことを経営の根幹に据え、取り組みを強化しています。その一環として、2005年10月、JFEホールディングスに「JFEグループCSR会議」(議長:社長、約3カ月に1回開催)を設置し、コンプライアンス、環境、人事労働、安全・防災、社会貢献、反社会的勢力への対応など多岐にわたる範囲を対象として、JFEグループのCSRへの取り組みを監督・指導しています。また、グループを横断する「グループコンプライアンス委員会」や「グループ環境委員会」「グループ内部統制委員会」などを設置してそれぞれの取り組みを討議するとともに「JFEグループCSR会議」でこれら内容を報告・共有化しています。
CSR体制図
JFEスチールでは、CSRの定義を「ステークホルダーの満足度を高め、企業価値を向上させること」とし、会社の存続基盤にかかわる環境保全、安全、防災、コンプライアンスなどを最優先に取り組む課題として位置付けています。
推進体制としては、社長を議長とする「CSR会議」を設置し、CSRにかかわる課題や方針の審議と施策の進捗確認を行っています。2009年度は合計10回のCSR会議を開催し、11の委員会・部会ごとに議論を行いました。
各部会の具体的な活動としては、「CSR意識浸透部会」では、2009年9月に全従業員約1万5,000名を対象とした「企業倫理等に関する意識調査」を実施しました。この調査は2005年から定期的に実施しており、3回目となる今回は、これまでの調査結果と比較し、多くの項目で社員の意識が改善・向上していることがわかりました。
「リスクマネジメント委員会」では、これまでに把握した各種リスクへの対策の検討を継続するとともに、新型インフルエンザが大流行した際に、社員が出勤できないなどの事態を想定し、操業、販売などの各種業務フローごとに新たなルールを策定しました。
「地球環境委員会」では、製鉄所周辺などの環境保全や鉄鋼製品製造時に発生する副産物の資源化などの施策を検討・実施しました。また、環境関連法令などの改正を注視し適切な対応を行っていくことも決議しました。
2010年度は引き続き(1)PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルの確立、(2)CSR意識の浸透、に重点を置いて取り組んでいきます。
JFEエンジニアリングは、CSRを経営の根幹に据えた事業活動を推進していくために、コンプライアンス、安全、防災、環境保全を遵守すべき4つの基本的責任と定め、これらを徹底するよう努めています。特にコンプライアンスについては、独占禁止法の遵守を最重要課題と位置づけ、コンプライアンス研修やコンプライアンスガイドブックの配布を通じた社員の意識向上、業務プロセスの改善で業務改革などを通じて独占禁止法違反の未然防止を図っています。
ユニバーサル造船は、JFEグループ企業行動指針を遵守し事業活動を推進しています。特にコンプライアンス、環境、内部統制に重点的に取り組んでいます。2009年度は、コンプライアンス委員会の体制強化、反社会的勢力との関係を断つための対策の推進、コンプライアンスガイドブックの全社員への配布を行いました。2010年度はCSR意識の向上を図るため、積極的に社内研修や啓発活動を行っていきます。
CSR通信JFEスチールは、JFEスチールグループ各社に「CSR通信」を配布し、各社のCSR活動の推進を支援しています。
JFEグループは、CSRに関する重点項目が適切に実行されていることを確認するために、内部監査部門による業務監査に環境管理、独占禁止法遵守、経費管理、海外事務所管理、税法遵守、安全などCSRに関するテーマを盛り込み、各テーマについて順番に監査しています。
監査で問題点や指摘などがあれば、ホールディングスと事業会社の監査部門が連携することで、グループ内でその情報を共有し、グループ各社のCSR活動に反映させるよう努めています。
JFEスチールでは、「環境管理が事業活動上の重点課題である」との認識から、独自に内部監査部門が環境管理体制や水質、大気、騒音、産廃などの法規制遵守状況について、傘下グループ会社を含め定期的に監査しています。2009年度までに累計221事業所でこの監査を実施しました。