コミュニティ
JFEグループ企業行動指針
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3社会との連携と協調
良き企業市民として、社会との連携と協調を図り、積極的な社会貢献に努める。
地域貢献活動
企業活動をグローバルに行っていくうえで、生産活動を行う製鉄所等の製造拠点はもちろんのこと、企業活動を行う各地域の発展に貢献し、地域の皆様と信頼関係を築きながら、ともに持続可能な成長を実現することが、事業継続のためには必要不可欠です。企業活動における安全確保や環境負荷低減に向けた継続的な取り組みに加え、地域の発展に資する「環境保全」、「次世代育成」、「スポーツ振興・文化の促進」、「地域コミュニティの活性化」を中心とした社会貢献活動を推進しています。
巨大な設備を有し生産活動を行う製鉄所は、地域の雇用・経済活動や大気・水環境へ及ぼす影響は少なくありません。鉄鋼事業においては「地域コミュニティの活性化」を通じて、地域のより多くの⼈びとに当社グループ事業への理解を深めていただき、地域振興をともに推進していくことが重要であると考えています。
加えて、ボランティア活動の推進のために活用できる休暇制度を整えており、社員の積極的な参加を支援しています。
製造拠点等の開放
JFEグループでは、毎年、地域の皆様のために、各製造拠点を開放してショーや工場見学会などのイベントを実施しています。
拠点イベント開催実績(2019年度)
※2020年度は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため開催見送りにより2019年度の実績を記載
地区 | 名称 | 開催日 | 入場者数 | |
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JFEスチール | 東日本製鉄所京浜地区 | 京浜ふれあい祭り | 5月26日 | 4.6万名 |
東日本製鉄所千葉地区 | JFEちばまつり | 10月27日 | 3.0万名 | |
西日本製鉄所福山地区 | JFE西日本フェスタinふくやま | 5月12日 | 8.5万名 | |
西日本製鉄所倉敷地区 | JFE西日本フェスタinくらしき | 11月3日 | 8.0万名 | |
知多製造所 | はんだふれあい産業まつり | 11月9日 | 2.0万名 | |
JFEエンジニアリング | 津製作所 | 2019秋まつり | 10月19日 | 0.4万名 |

また、各社の福利厚生施設を地域に開放して、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボールなどのスポーツ大会を開催するほか、全国レベルで活躍している硬式野球部と競走部による指導教室なども開催しており、それぞれの地域におけるスポーツの振興と発展に寄与しています。
製鉄所・製造所における工場見学
JFEスチールでは各製鉄所・製造所において、祭りイベント開催時に限らず、地域の小・中学校の子どもたちを中心に毎年10万名を超える方々を受け入れ、鉄の製造現場を見学していただいています。
※2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に講じた上で、規模を縮小しながらも受け入れを実施しました(実績:約3万人)。
出前授業
JFEスチールでは、地域貢献活動の一環として、近隣の小学生を対象とした工場見学会のほか、従業員が学校を訪問し、鉄の製造プロセスや製鉄所の特徴、環境への取り組みなどを解説して鉄鋼業への理解を深めてもらう出前授業を実施しています。この取り組みは2012年度から開始し、これまで累計233クラスを超える子どもたちを対象に実施してきました。2017年度には初めて聾学校でも実施しました。

外部団体への支援
JFEグループは、「持続可能な社会の実現」への貢献を重要な経営課題と位置づけ、SDGs(持続可能な開発目標)の17のゴールに関連する社外団体やNGOとの連携を通じて、課題解決への取り組みを行っています。
国連WFP協会への支援
JFEグループは、国際連合世界食糧計画WFP協会※の活動趣旨に賛同し、支援することを通じて世界の飢餓問題解決に取り組んでいます。
※飢餓と貧困の撲滅を使命とする国連世界食糧計画(WFP)を支援する認定NPO法人
海外医療人材育成への支援
JFEグループは、虎の門病院を母体として進められているJCMT(海外医師研修事業)の趣旨に賛同し、支援しています。同事業は東南アジアなど開発途上国の医師を日本に招き、日本の先進医療の研修を行い、その成果を派遣元の国々の医療水準向上に役立ててもらう国際貢献および研修を通じた日本との友好関係を促進することを目的としています。派遣元の国々の医療水準の向上を通じて、コミュニティにおける健康問題への課題解決に貢献しています。
がん研究会への支援
がん研究会は、1908年の創立以来「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」ことを基本理念に掲げ、研究・診療、人材育成に努め、わが国のがん研究・診療を牽引する公益財団法人です。JFEグループはその活動趣旨に賛同し、支援を行っています。
子供の未来応援基金への支援
JFEグループは、すべての子どもたちが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指す「子供の未来応援国民運動」に賛同し、日本各地で子どもの貧困対策に取り組むNPO等の活動支援を行う「子供の未来応援基金」に対し支援を行っています。
青少年育成支援
日本語スピーチコンテストへの支援
JFEグループは、国際交流および社会貢献の観点から「全中国選抜日本語スピーチコンテスト」を支援しています。同コンテストは中国の大学生を対象に「言葉・コミュニケーション」を通じた日中関係の発展を目的に、2006年から開催されており、当社グループは第1回から支援を継続しています。この活動を通じて中国における日本語教育の発展および日中交流推進に寄与しています。

学生向けキャリア教育
JFEスチールおよびJFEエンジニアリングでは、女子学生の理工系分野への進路選択(理工チャレンジ)を応援する取り組みとして、女子中高生・女子大生を対象とした工場見学会を開催しています。
JFEスチールでは、2006年から(一財)経済広報センターの「教員の民間企業研修」に協力しています。この研修は、小・中・高校の教員の方に企業活動や人材育成、安全・環境への取り組みなどについて理解を深めていただき、その体験を子どもたちに伝えていただくとともに今後の学校運営に活かしていただくことを目的に実施しています。また、事業所では地元の中学生を受け入れ職場体験学習なども行っています。
JFE商事グループの川商フーズは、NPO法人学校サポートセンターと連携し、中高生向けキャリア教育として仕事の社会的役割や製品・サービスの特徴などについて理解を深めてもらう研修を企画し、受け入れを行っています。

2020年度インターンシップ実績
海外からの研修生を含め毎年多くの学生を受け入れ、工場や設計・建設現場での職場実習、グループワークなどを行っています。
■ JFEグループのインターンシップ実績(2020年度)
JFEスチール | JFEエンジニアリング | JFE商事 |
---|---|---|
400名 (事務系:262名、技術系:138名) |
586名 (事務系:96名、技術系:490名) |
約585名 |
高校生、高専生の科学技術コンテストに協賛
「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)」は、朝日新聞社とテレビ朝日が主催する全国の高等学校と高等専門学校の生徒を対象とする科学技術分野の自由研究コンテストです。JFEスチールは、科学技術分野で活躍する人材の育成を願い、2006年から当コンテストに協賛しています。

ガーナ、ナイジェリアの小学校への支援
JFE商事グループは2011年よりCSR活動の一環として、西アフリカのガーナ、ナイジェリアにおいて社会貢献活動を毎年継続して実施しています。現地では必ずしも教育環境が整っているわけではないことから、寄贈品は子どもたちの成長に欠かせない「教育」と「食」に関するものとし、学校並びに現地政府機関からも大変喜ばれています。2020年度は、新型コロナウイルスの影響のため寄贈式典は中止となりましたが、ノート17,000冊、缶詰12,500缶、新型コロナウイルス感染予防の一環として子ども用マスク12,500枚を寄贈しました。
本活動についてはJFE商事グループの象徴的な活動として今後も継続的に取り組んでいきます。

TABLE FOR TWO への参加
JFE商事では、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International を通じて開発途上国の子どもたちの学校給食を支援しています。当活動は、社員食堂で対象メニューを購入するごとに給食1食分が寄付されます。
特別支援学校への学校外実習の場の提供
JFE商事グループでは、2017年度より特別支援学校の学校外実習の場を提供しています。主な実習内容はコーヒー提供等の喫茶業務と清掃業務による職場体験、学校で製造したお菓子や喫茶用品の紹介・販売を通じた流通のしくみの学習です。
「JFE21世紀財団」による社会貢献活動
(公財)JFE21世紀財団は、JFEグループ(旧川崎製鉄)の出捐により1990年に設立され、社会貢献を担う公益法人として、大学研究助成や地域の文化振興などさまざまな公益事業を展開しています。
「JFE21世紀財団」に関しては、以下をご参照ください。
JFE21世紀財団JFE21世紀財団関連データ
技術研究助成
大学の技術研究振興を目的に、1991年度から研究助成を実施し、各大学から高い評価を得ています。
2020年度は147件の応募を受け、鉄鋼技術研究9件、地球環境・地球温暖化防止技術研究13件に各200万円、計4,400万円を助成しました。
アジア歴史研究助成
日本の大学におけるアジア歴史研究の振興を支援するため、2005年度から研究助成事業を実施しています。2020年度は59件の応募を受け、8件に各150万円、計1,200万円を助成しました。
鉄鋼に縁のある地域活動支援
音楽、美術、伝統継承、町おこし、コミュニティ活動、文化財保存の活動など地域社会の文化活動に協賛金を提供し、支援しています。
2020年度も千葉市、川崎市、福山市など国内のさまざまな鉄鋼に縁のある地域のイベント7件に協賛しました。
海外子女文芸作品コンクールへの協賛と文集の寄贈
(公財)海外子女教育振興財団が、海外で学ぶ小・中学生を対象に実施している作文・詩・短歌・俳句の作品コンクールに、1991年度から「JFE21世紀財団賞」を設けて協賛しています。また、優秀作品文集「地球に学ぶ」を2020年度も鉄鋼に縁のある地域の小・中学校663校、73図書館等に約2,400部寄贈しました。
社会貢献活動一覧
地域・社会とともに
国際連合世界食糧計画WFP協会への支援
公益財団法人がん研究会への支援
国連WFP協会「こども『エコ活。』大作戦!」協賛
各拠点の近隣地域のまつりへの協賛
JFEトンボみち・駅前広場(ゲートプラザ)の一般開放
トンボはドコまで飛ぶかフォーラム参加
鶴見線スタンプラリー協力
かすみがうらマラソンボランティア
被災地復興支援ボランティア
社内で復興支援フェアの実施(食堂での復興支援メニューの提供等)
フードバンクちばへの災害用備蓄品(食品)を寄贈
フィリピンでの熱帯雨林強化植樹活動への参加※
次世代育成
全中国選抜日本語スピーチコンテストへの支援
海外医師研修事業(JCMT)への支援
子供の未来応援基金への支援
子育て応援企業認定(神奈川県、名古屋市)
ワーク・ライフ・バランス認定事業者(神奈川県)
外国人技能実習生(溶接研修)の受け入れ
ガーナ・ナイジェリアの小学校への支援
特別支援学校への学校外実習の場の提供
※2020年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い見送り・中止
環境保全
横浜市「3R活動優良事業所」認定取得(2020年度で連続9回目)
ペットボトルキャップ寄付活動
NPOグリーンバード(ゴミ拾いボランティア)への協力
エンジニアリング事業を通じた地域社会への貢献
再生可能エネルギー発電、ユーティリティーサービスや食品リサイクル、廃棄物発電等の事業を組み合わせ、地域のサーキュラーエコノミー実現に貢献します。
JFE21世紀財団
(公財)JFE21世紀財団は、JFEグループ(旧川崎製鉄)の出捐により1990年に設立され、社会貢献を担う公益法人として、大学研究助成や地域の文化振興などさまざまな公益事業を展開しています。
技術研究助成(鉄鋼技術研究・地球環境・地球温暖化防止技術研究)
アジア歴史研究助成
大学教材・鉄鋼関連出版物の作成・寄贈
鉄鋼に縁のある地域社会の文化振興活動への協賛
海外子女文芸作品コンクールへの協賛と文集の寄贈