ガバナンス(エグゼクティブサマリー)
JFEグループは、鉄鋼事業、エンジニアリング事業および商社事業を柱とし、多くのグループ会社や協力会社とともに極めて広範かつ多様な事業を展開しています。
適切なガバナンス体制の構築は各事業会社の自主性・効率性の向上および環境・安全・防災面を含めたさまざまな事業リスクを適切に管理する上で必要不可欠であり、グループの持続的な成長や中長期的な企業価値向上のために重要だと考えています。
コーポレートガバナンスの充実に向け、これまでコーポレートガバナンス基本方針の制定、指名委員会・報酬委員会の設置、役員株式報酬制度の導入、取締役会の実効性評価などのさまざまな取り組みを実施してきました。また、環境・社会等に関する非財務指標を役員の業績連動報酬の指標とすべく、従業員の安全に関する指標を2022年度に導入するとともに、2023年度には、気候変動問題への取り組みを加速させるインセンティブとして、気候変動に関する指標も導入しました。今後も、当社グループの持続的な成長に向け、より健全なインセンティブとして機能する役員報酬制度を目指し、検討を進めていきます。
コンプライアンスの徹底は、ステークホルダーとの信頼関係の基盤であり、事業活動の基本であると考えています。経営上の重要課題として「企業倫理の徹底と法令遵守」を掲げるとともに、当社の社長を議長とする「グループサステナビリティ会議」でコンプライアンス遵守への取り組みを監督・指導し、重要施策については取締役会に報告し審議することにより、指示監督を受けています。
リスクマネジメントについては、当社が持株会社としてグループの包括的なリスク管理を担っており、当社の取締役会がリスク管理の監督およびその実効性を確認する体制を構築しています。また、取締役会での議論を踏まえ、グループ全体のリスク管理についての継続的な改善を図っています。
ガバナンスに関する経営上の重要課題(マテリアリティ)に対する目標・実績
- 非財務指標(従業員の安全に関する指標および気候変動に関する指標)を役員の業績連動報酬に導入
- 第三者機関を起用して取締役会の実効性の分析・評価を実施
- 取締役、監査役のスキルマトリックスを開示
- 当社および事業会社の役員・従業員を対象に「企業倫理等に関する意識調査」を定期的に実施
- 取締役会によるグループ全体のリスク管理の監督および実効性の確認を継続的に実施