人的資本

基本的な考え方

変化の激しい経営環境の下で、将来にわたって企業価値を向上させ続けるためには、これを支える個々の人材の力が重要です。JFEグループは「人材こそが企業成長の原動力」と捉え、経営戦略と連動した人財戦略および「JFEグループ人材マネジメント基本方針」や「JFEグループ健康宣言」のもと、人的資本への積極的投資を通じて人材の能力や活力を最大限に引き出すことで、経営戦略の実現を目指しています。


第8次中期経営計画の人財戦略は以下の2本柱で推進します。


①経営戦略を実現できる人材ポートフォリオの構築

  • 各社の経営戦略に応じて人材の確保・育成を図りポートフォリオを構築
  • 特にグループ共通の主要戦略として、海外事業やDX推進などに対応できる人材育成に注力

②人材の能力最大発揮

  • 働きがいの向上により、人材ポートフォリオの一人ひとりがいきいきと活躍する状態を実現
  • またDEIの推進により、一人ひとりの多様な経験・能力・個性などが活かされる状態を実現

これらを両輪として人材の力を最大発揮し、会社と従業員がともに成長する企業文化を醸成しながら、成長に向けた変革の実行・経営戦略の実現を目指していきます。


また、これらの取り組みを支えているのが「労働安全衛生の確保」です。従業員の安全と健康の確保は製造業の基本要件であり、企業存続の基盤でもあります。JFEグループは、「安全はすべてに優先する」の基本姿勢のもと「重大災害ゼロ」の達成を目指し、DXを活用した本質安全化を進め、労働安全衛生マネジメントシステムを効果的に運用することで、グループ会社・協力会社(請負会社含む)のすべての人々が安全で健康的に働ける職場づくりを推進しています。また、安全で魅力に富み働きがいのある職場の実現と、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境の整備を強力に推進するため、健康保険組合や産業保健スタッフと連携し従業員の健康保持・増進にも取り組んでいます。


これらの人材への投資額として、8次中期経営計画期間中に約800億円を計画しています(事業会社合計)。

人財戦略の全体像

JFEグループ人材マネジメント基本方針

各職場にポスターを掲示
  1. 人権の尊重と公平・公正な人材マネジメントの推進

    すべての社員の人権を尊重するとともに、JFEグループ行動規範、企業行動指針の精神を実現する人材を育成し、公平・公正な人材マネジメントを行う。

  2. 「人を育てる企業風土」の醸成と「働きがいのある職場」の構築

    双方向のコミュニケーションの充実により、風通しの良い、人を育てる企業風土を醸成し、安全で魅力に富み、働きがいのある職場環境を構築する。

  3. ダイバーシティの推進

    女性・外国人・高齢者・障がい者等を含めた多様な人材が、その能力を最大限に発揮し活躍できる環境を整える。

  4. 優秀な人材の確保および育成の着実な実施

    複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くため、多様かつ優秀な人材を安定的に採用し、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承、グローバル人材の育成を着実に実施する。

JFEグループ健康宣言

  1. 企業理念の実現のためには、社員一人ひとりの安全と健康は欠くことができないという認識のもと、すべての社員がいきいきと働くことができる職場を実現していきます。

  2. 会社と健康保険組合が一体となって、社員とその家族の心と身体の健康保持・増進に向けたあらゆる取組みを進めていきます。

  3. 安全と健康を最優先する意識の醸成を図り、社員一人ひとりが自立的に活動を実践する健康文化を構築していきます。

目標と実績

JFEグループは、人的資本に関する経営上の重要課題として、「人材の確保・育成の推進」、「DEIの推進」、「働きがいの向上」、「労働災害の防止」、「健康経営の推進」を掲げてそれぞれKPIを設定し、進捗管理および取り組みを推進しています。


KPI実績に関しては以下をご参照ください。