人的資本

基本的な考え方

JFEグループは、社会の持続的発展と人々の安全で快適な生活のために「なくてはならない」存在としての地位を確立することを目指しています。複雑化する変化の激しい経営環境のもとで、将来にわたって企業価値を向上させ続けるためには、これを支える一人ひとりの従業員の力が重要です。当社は「JFEグループ人材マネジメント基本方針」や「JFEグループ健康宣言」を制定し、人的資本への投資を通じて従業員の能力や活力を最大限に引き出す施策に取り組んでいます。また、事業活動において「労働安全衛生の確保」と「多様な人材の確保と育成」を課題の分野として捉え、それぞれ経営上の重要課題(マテリアリティ)として特定しています。


「労働安全衛生の確保」について、従業員の安全と健康の確保は製造業の基本要件であり、企業存続の基盤でもあります。JFEグループは、「安全はすべてに優先する」の基本姿勢のもと、グループ会社・協力会社(請負会社含む)で働くすべての人々が一体になって安全健康活動を進め、労働安全衛生マネジメントシステムを効果的に運用し、安全で健康的な職場づくりを推進しています。さらに、安全で魅力に富み働きがいのある職場の実現と、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境の整備を強力に推進するため、健康保険組合や産業保健スタッフと連携し従業員の健康保持・増進にも取り組んでいます。


また、「多様な人材の確保と育成」について、女性をはじめとする多様な人材の採用や事業活動を支える人材の育成、従業員が働きがいをもって能力を最大限に発揮できる職場環境や制度の整備、時間と場所にとらわれない新しい働き方の実現などを推進しています。

JFEグループ人材マネジメント基本方針

各職場にポスターを掲示
  1. 人権の尊重と公平・公正な人材マネジメントの推進

    すべての社員の人権を尊重するとともに、JFEグループ行動規範、企業行動指針の精神を実現する人材を育成し、公平・公正な人材マネジメントを行う。

  2. 「人を育てる企業風土」の醸成と「働きがいのある職場」の構築

    双方向のコミュニケーションの充実により、風通しの良い、人を育てる企業風土を醸成し、安全で魅力に富み、働きがいのある職場環境を構築する。

  3. ダイバーシティの推進

    女性・外国人・高齢者・障がい者等を含めた多様な人材が、その能力を最大限に発揮し活躍できる環境を整える。

  4. 優秀な人材の確保および育成の着実な実施

    複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くため、多様かつ優秀な人材を安定的に採用し、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承、グローバル人材の育成を着実に実施する。

JFEグループ健康宣言

  1. 企業理念の実現のためには、社員一人ひとりの安全と健康は欠くことができないという認識のもと、すべての社員がいきいきと働くことができる職場を実現していきます。

  2. 会社と健康保険組合が一体となって、社員とその家族の心と身体の健康保持・増進に向けたあらゆる取組みを進めていきます。

  3. 安全と健康を最優先する意識の醸成を図り、社員一人ひとりが自立的に活動を実践する健康文化を構築していきます。

目標と実績

JFEグループは、「労働安全衛生の確保」に関する経営上の重要課題として「労働災害の防止」と「社員とその家族の健康確保」を掲げ、KPIを設定することで進捗管理および取り組みを推進しています。


労働災害の防止に関して、JFEグループは「安全はすべてに優先する」という基本姿勢のもと、安全な作業環境の整備を進めています。第7次中期経営計画に掲げている最重要目標である「重大災害ゼロ」の達成を目指し、安全教育やルールの徹底だけでなく、設備の本質安全化を積極的に進め、労働安全衛生リスクの低減に一層注力します。また、従業員とその家族の健康確保に向け、「特定保健指導実施率」および「喫煙率」に関する目標を定め、健康経営に取り組んでいます。


さらにJFEグループは、グループ人材マネジメント基本方針の中で「『人を育てる企業風土』の醸成」、「『働きがいのある職場』の構築」、「ダイバーシティ推進」、「優秀な人材の確保および育成の着実な実施」の推進を取り組みの方針として定めています。「多様な人材の確保と育成」に関する経営上の重要課題として「ダイバーシティ&インクルージョン」、「人材育成の推進」、「働きがいのある職場の実現」を掲げてそれぞれKPIを設定し、進捗管理および取り組みを推進しています。


休業災害関連データは以下をご参照ください。