ステークホルダーエンゲージメント
JFEグループは、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、株主の皆様のみならず、お客様、お取引先様、従業員、地域社会をはじめとするさまざまなステークホルダーの利益を考慮し、良好かつ円滑な関係の維持に努めています。
JFEグループ企業行動指針
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社会に開かれた企業
企業情報についての積極的な公開に加え、幅広いステークホルダーと建設的な対話を行い、企業価値の向上を図る。
ステークホルダーとの対話
主なステークホルダーとの対話事例
ステークホルダー | 主なコミュニケーション手段等 | その他 | |
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頻度(/年間) | 規模等 | ||
株主・投資家 | 定時株主総会 | 1回 | 約23万名(単元株主数) |
IR面談(主に機関投資家のファンドマネージャー・アナリストが対象) | 国内54社(181回) 海外86社(150回) |
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SR面談(主に機関投資家のESG担当・議決権行使担当が対象) | 国内25社(44回) 海外18社(25回) |
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インベスターズ・ミーティング ESG説明会(アナリスト・ESG担当等が対象) |
5回 | 延べ約1,100名 | |
オンライン会社説明会(個人投資家が対象) | 視聴約2,000回 | ||
実地/オンライン工場見学会(個人株主が対象) | 14回 | 約1,900名 | |
株主通信(JFEだより) | 2回(中間・期末) | 約30万部/回 | |
統合報告書、サステナビリティ報告書等の各種報告書※1 | 1回 | 約2.3万部 | |
ホームページによる情報発信(株主・投資家情報)等 | 随時 | ||
お客様 | 営業活動を通じたコミュニケーションや品質保証のサポート | 随時 | 事業会社ごとに実施 |
満足度調査等のアンケートやヒアリング | 随時 | 事業会社ごとに実施 | |
ホームページによる情報発信(製品情報)等 | 随時 | ||
取引先 | 購買活動を通じたコミュニケーション | 随時 | 事業会社ごとに実施 |
説明会・意見交換会 | 随時 | 事業会社ごとに実施 | |
ホームページによる情報発信等 | 随時 | ||
従業員 | 日常業務、職場を通じたコミュニケーション | 随時 | |
社内報およびイントラネット | 随時 | ||
各種労使協議会 | 2~4回 | 各事業会社経営幹部と労働組合 | |
企業倫理ホットライン | 随時 | 2023年度134件 | |
各種研修 | 随時 | 階層別、コンプライアンス、人権等 | |
ファミリーデー(従業員の家族による職場訪問や社員食堂でのランチなど) | 随時 | 事業会社ごとに実施 | |
企業倫理等に関する意識調査 | 1回/3年 (2024年度より1回/2年に変更予定) |
当社および事業会社 | |
エンゲージメントサーベイ(従業員満足度調査)※2 | 1回/年 | 当社および事業会社 | |
マネジメントフィードバック(360度診断)※3 | 1回/年 | 当社、JFEスチール およびJFEエンジニアリング |
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地域社会 | 地域の自治会やイベント等を通じたコミュニケーション | 随時 | |
製造拠点でのイベント(まつり・フェスタ等) | 地区ごとに1回程度 | 年間17万名程度 | |
工場見学会 | 随時 | 年間8万名以上 | |
清掃活動(製造拠点周辺・地域等の清掃) | 随時 | ||
スポーツ振興(野球教室、ランニング教室、各種スポーツ大会) | 随時 | ||
その他(出前授業、ものづくり教室、職場体験等) | 随時 | ||
ホームページによる情報発信(環境情報等) | 随時 | ||
社会貢献(各種研究助成、地域活動支援など) |
随時 |
- ※1部数は統合報告書、サステナビリティ報告書はWeb公開のみ
- ※2会社に対する満足度を調査し、施策・運営に活かしていくことを目的とした全従業員アンケート
- ※3執行役員・職位長のマネジメントを同僚や部下が評価し、本人へフィードバック
株主・投資家とともに
正確、公正かつ適時・適切な情報開示と積極的なコミュニケーションに努めています。
国内外の株主・投資家の皆様との対話の責任部署としてIR部を設置し、建設的な対話を促進するとともに、得られた情報を経営にフィードバックするなど信頼関係の維持・向上に努めます。
株主還元の基本方針
JFEグループは、株主の皆様への利益還元を最重要経営課題の一つに掲げており、グループ全体として持続的な高収益体質の確立を図り、成長投資と財務体質の改善を行ないつつ、積極的に配当を実施することを基本方針としています。第7次中期経営計画では、配当性向を30%程度とすることを基本方針としています。
株主総会
当社では、株主総会を株主の皆様との対話の場と捉え、できる限り多くの方に出席いただけるよう、招集通知を早期に発送するとともに、総会集中日を避けて開催しています。また、従来から出席できない方のためにインターネット経由での議決権行使に対応するとともに、招集通知の当社ホームページへの早期掲載も行っています。また、招集通知は英語でも開示するなど、海外投資家の皆様にも国内同様の情報提供に努めています。
株主総会関連は以下をご参照ください。
株主および投資家との建設的な対話に関する方針
JFEグループは、株主および投資家との対話を通じて持続的な企業価値の向上に資するように努め、建設的な対話を促進するための責任部署としてIR部を設置しています。株主および投資家との建設的な対話を促進する責任者としてIR部統括役員および担当役員がその任にあたるとともに、IR部が中心となり、対話を補助する関連部署と適切な情報交換を行う等有機的な連携を確保しています。
積極的な対話を進めるために、機関投資家に対しては、代表取締役による中期経営計画や決算発表等の各種説明会や国内外の投資家訪問等を行い、また個人株主および個人投資家に対しては、会社説明会や工場見学会等を実施しています。対話において得られた意見や質問等は、定期的に集約して取締役・監査役および執行役員へ報告し情報共有に努めています。
対話に際しては、ディスクロージャー・ポリシーを定め、インサイダー情報の漏洩防止、フェアディスクロージャーに努めています。また、主要なプレスリリースやIR資料は英語でも開示するなど、海外投資家の皆様にも国内同様の情報提供に努めています。
詳細は以下をご参照ください。
お客様とともに
お客様のニーズにお応えするためには、研究開発を進めるとともに、商品やサービスの安定供給、品質の確保を確実に行うことが必須であると考えています。
お客様のニーズ、信頼に応え続けることによりWin-Winの関係構築に努めます。
詳細は以下をご参照ください。
取引先とともに
重要なビジネスパートナーとして、お取引先様と協力してサステナビリティに関する取り組みを積極的に進めています。
購買(調達)基本方針を制定し、公正で誠実な調達活動の推進およびお取引先様との健全な関係を構築しています。
詳細は以下をご参照ください。
従業員とともに
「社員一人ひとりの能力を最大限に引き出すためには、仕事に誇りとやりがいを感じられる働き方の実現が不可欠である」との経営トップの認識のもと、人材マネジメント基本方針および健康宣言を制定し、その実現に向けてさまざまな取り組みを推進します。
詳細は以下をご参照ください。
地域社会とともに
地域の皆様との信頼関係の構築、共存共栄が生産活動を行う製鉄所等の製造拠点では事業継続のためには必要不可欠です。
安全確保や環境負荷低減に向けて継続的に取り組むことはもちろんのこと、持続的な成長と地域の発展の両立を目指してさまざまな活動に取り組みます。
詳細は以下をご参照ください。
環境コミュニケーション
JFEグループは、すべてのステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを大切にしており、環境分野においても積極的な取り組みを続けています。環境情報の開示だけでなく、社外の環境関連活動への協賛や参加を通じて、広く社会と双方向のコミュニケーションを図っています。
操業地域における環境情報開示
JFEスチール東日本製鉄所では、大気、水質の環境情報をリアルタイムで公開しています。千葉地区では見学センター1階ロビー、京浜地区ではアメニティーホールおよび京浜ビル1階ロビーにおいてご覧いただけます。

環境に関する情報発信と交流
「サス鉄ナブル!」企業CM、特設サイト
サステナブルな未来の実現に向けたJFEグループの取り組みをステークホルダーの皆様にご紹介し、JFEグループをより身近に感じていただくことを目的として、企業CMとCM特設サイトを制作しました。社会の基盤を支える基礎素材である鉄の魅力や、JFEグループが社会にとって「なくてはならない存在」であり続けるための取り組みを皆様にご理解いただきたいと考えています。
環境サイト「ecobeing」による情報発信
JFEグループは、(株)クレー・インク(KLEE INC)が運営し、“もっと地球と話そう”をスローガンに環境に関する情報を発信するWebマガジン「ecobeing(エコビーイング)」の運営に協力しています。サイトの連載コンテンツである「ecopeople」には、さまざまな分野の方々が登場し、JFEグループの従業員や取り組みも紹介してきました。2022年は、缶用鋼板の新規用途開拓を通じてプラスチックごみ問題解決に貢献する、JFEスチールの「BETTER RECYCLE 湘南」プロジェクトを取り上げ、従業員や関係者とその取り組みを紹介しました。JFEグループ以外の多くの活動や取り組みも紹介しています。JFEグループは本サイトの運営協力を通じて、客観的な視点からESGやSDGsの取り組みに関する情報発信や意見交流、社会啓発に貢献します。
詳細は以下をご参照ください。
「みどりの小道」環境日記への協賛
エコをテーマに日々取り組んだこと、考えたことを日記に書いてもらうことで、子どもたちにも環境問題を身近に感じてほしいという思いをこめて「みどりの小道」環境日記(主催:(一財)グリーンクロスジャパン)に協賛しています。
詳細は以下をご参照ください。
環境展示会「エコプロ2023」「WIND EXPO風力発電展」「東京湾大感謝祭2023」などへの参加
JFEグループは、さまざまな環境展示会への参加を通じて、事業活動を通じた環境課題への貢献について紹介しています。
2023年12月に東京ビッグサイトで開催された国内最大級の環境展示会「エコプロ2023」ではJFEグループとして出展し、「~豊かな地球の未来のために~ JFEはグループ一体で気候変動問題の解決に挑戦します。」をテーマとして、鉄鋼事業におけるCO₂排出量削減への挑戦やエンジニアリング事業を中心とした社会全体のCO₂削減に貢献する技術に関する展示を行いました。小学生、中学生を中心に多くの来場者に当社ブースを来訪していただき、VRを活用した工場見学体験や体験型模型を活用した分かりやすいコンテンツで、気候変動問題の解決に貢献するJFEグループのさまざまな取り組みを紹介しました。
なお、JFEエンジニアリングのグループ会社である(株)Jバイオフードリサイクルが取り組んでいる「ダブルリサイクルループを備えた食品リサイクル~電気と肥料で地域循環共生圏の創造~」が、(一社)サステナブル経営推進機構主催の「令和5年度 第6回エコプロアワード」において、農林水産大臣賞を受賞し、「エコプロ2023」にて授賞式が行われました。



2024年2月に東京ビッグサイトで開催されたWIND EXPO風力発電展に、JFEグループとしてグループ8社が共同出展しました。風力発電展は、「スマートエネルギーWeek」として同時開催される新エネルギー分野7つの展示会の一つであり、本分野における日本最大の専門技術展です。今年は、JFEグループが連携してシナジーを創出し新たな付加価値を提供できることをアピールしつつ、JFEエンジニアリングの笠岡モノパイル製作所が稼働直前ということ、さらに工場内部の様子をドローン撮影による迫力のある動画にて大型モニターで紹介し、幅広い来場者との関係を深めることができました。今後も洋上風力発電ビジネスへの取り組みをPRし、取り引き拡大を目指します。

2023年10月に横浜で開催された東京湾の海の恵みに感謝する「東京湾大感謝祭2023」において、鉄鋼スラグ製品による海の環境再生、生物多様性への貢献について紹介しました。3年ぶりのリアル開催で多くの来場者で賑わい、当社製品のSDGsへの貢献をPRすることができました。