グリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク更新に関するお知らせ

JFEホールディングス株式会社

当社は、2022年1月に策定しました「グリーン/トランジションボンド・フレームワーク」(※1)の一部を更新し、新たに「グリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク」(以下、本フレームワーク)を策定しました。なお、本フレームワークは、経産省による2023年度トランジション・ファイナンス補助金事業として採択されています(※2)。
当社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」という企業理念のもと、気候変動問題を極めて重要な経営課題ととらえ、カーボンニュートラルの実現に向けて「JFEグループ環境経営ビジョン2050」(※3)を策定し、足元では第7次中期経営計画におけるグループ全体でのGX(グリーントランスフォーメーション)戦略を進めています。カーボンニュートラル実現に必要となる資金の調達については、トランジション・ファイナンスの活用も行っておりますが、更なる活用の為、従来のフレームワークではボンドに限定していた調達手段を、今回の更新でローンにも拡げた他、資金使途候補につきましても拡充しています。高い目標である「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けて、さまざまな技術開発を複線的に進めるなど、あらゆる可能性を模索しながら取り組みを推進していきます。

 

<本フレームワークの概要>

1.第三者評価(外部評価) 「JFEホールディングス株式会社 グリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク」(※4)について、株式会社日本格付研究所(JCR)より、クライメート・トランジション・ファイナンス・ハンドブック等の枠組みとの適合性に対する第三者評価(※5)を取得済みです。
2.資金使途候補

〇省エネ・高効率化に関する取り組み

  • 高炉のAI・IoT化、スクラップ利用拡大、コークス炉改修等に関する設備投資資金または研究開発資金
  • 排熱・副生ガスの回収と有効活用のための設備投資資金

〇低炭素製造プロセスへの転換

  • 電気炉の新設・増強等に関する設備投資資金、還元鉄製造に関する設備投資資金等、LNG供給網の能力増強に関する設備投資資金、水素インフラ構築に関する設備投資資金等

〇超革新製鉄プロセスの開発

  • カーボンリサイクル高炉、CCU、水素製鉄、電気炉での高級鋼製造に関する研究開発資金

〇エコプロダクトの製造

  • 電磁鋼板の製造、加工センターの整備に関する設備投資等

〇再生可能エネルギーに関する取り組み

  • バイオマス・地熱・太陽光発電の再生可能エネルギー事業に関する設備投資資金等

〇循環型社会実現に関する取り組み

  • 廃プラスチックの資源化に関する設備投資資金等
3.ストラクチャリング・エージェント(※6) 野村證券株式会社
 

(※1)2022年1月に策定しました「グリーン/トランジションボンド・フレームワーク」に基づき、2022年6月にトランジションボンドを300億円発行しています。

(※2)トランジション・ファイナンス補助金事業https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/transition_finance.html

(※3)JFEグループ環境経営ビジョン2050https://www.jfe-holdings.co.jp/common/pdf/investor/climate/2020-environmental-management-vision210525-01.pdf

(※4)JFEホールディングス株式会社 グリーン/トランジションファイナンス・フレームワークURL:https://www.jfe-holdings.co.jp/common/pdf/release/2024/01/240119.pdf

(※5)第三者評価書株式会社日本格付研究所(JCR)によるグリーン/トランジションファイナンス・フレームワーク評価結果:URL:https://www.jcr.co.jp/greenfinance/

(※6)ストラクチャリング・エージェントグリーン/トランジションファイナンス・フレームワークの策定およびセカンドパーティ・オピニオン等外部の第三者評価の取得に関する助言等を通じて、調達支援を行う者

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